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2005年2月

2005/02/04

世界に一つだけのダイヤ(2月3日)

 3日午後、僕が、聞き役になっているラジオの番組に、須崎市の宝石店の方に出演してもらいましたが、このお店では、世界でも、ここにしかないというダイヤモンドを扱っていることで、県内では、少しずつ知られる存在になっています。

 そのダイヤモンドは、33面体にカットされているのですが、0.1カラット以下、つまり3ミリ以下の小さなダイヤの場合、世界共通の58面体のものに比べて、輝きがはるかにきれいなため、手ごろなお値段でダイヤ本来の輝きを楽しめる、というのがセールスポイントです。

 このお店の創業者が、33面体のダイヤを開発したのは、もう10年程前のことですが、意匠登録もされているため、世界でも、ここだけにしかないダイヤになっています。

 このため、東京の会社で、宝石の買いつけの仕事をしていた時、ニューファッションの宝石が、東京や大阪から、1年くらい遅れて高知に入る現状を見て、常日頃から歯がゆく感じていた息子さんが、今は二代目として、父の開発した33面体のダイヤを武器に、今度は逆に高知から、宝石のニューファッションを発信していく夢を追っています。

 とは言え、そのためには、一般の人が持っている、宝石に対する近づきがたさの壁を、取り払わないといけませんから、花言葉と同様、宝石ごとにつけられている、「恋がかなう」とか、「仕事がうまくいく」といった力を活かして、パワーストーンという名のブレスレットを売り出していますが、これがことの他好評です。

 このため、合格祈願はもちろんのこと、「嫌な上司が転勤するような、パワーストーンはありませんか」といったご注文まであるそうですが、神社のお守り代わりから世界に一つのダイヤまで、「お客様の喜ぶ顔が見れる仕事」と言う、二代目の笑顔は、とてもさわやかでした。

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山主になります(2月2日)

 2日午前、昨日付けで署名をした、懸案の山林の売買契約書が手元に届きましたので、いよいよ山主になる日が近づきました。

 この度、購入をした山林は、土佐山田町の町内にありますが、植えてから10年あまりの、割と若い木の植わった山で、知事になってからの年月と、ほぼ同じ年数の森林というのが、この山をお勧めいただいた一つの理由でした。

 また、今後の経費を尋ねますと、間伐には補助金が出るため、年間でも数万円の出費しか必要ないそうですが、枝打ちには補助金が出ませんので、「知事さんも山に出かけて、一緒に作業をしないといけません」とのことでした。

 ただ、植わっている木の本数からしますと、相当の労力が必要だということで、「これで知事さんも、補助金のありがたさがわかりますよ」と、森林組合の方にからかわれてしまいました。

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電話帳は発明の母(2月1日)

 1日午前、NTTの関連企業の方々が、自社で開発された、紙のスラッジを利用した、水のろ過材の紹介にお見えになりましたが、なぜNTTが水のろ過材をという素朴な疑問は、すぐに解けました。

 新たに開発された製品は、紙のリサイクルなどの際に出る、スラッジを処理した、MPMと名づけられた高分子化合物で、汚れた水を通すと、そこに含まれる物質が、分子の網目にかかったり、イオンと化合したりすることによって、水が浄化される仕組みです。

 実験の結果、汚水に含まれる物質によっては、ろ過材として活用されている、天然のゼオライトよりも、吸着の効果が高いことがわかったため、高知県内の製紙会社の協力を得て、ビジネスとして成り立つかどうかの、実証実験が始められることになりました。

 ただ、説明を聞いているうちに、情報通信の会社といったイメージの強い、NTT関連の企業が、どうして、水のろ過材を作り始めたのだろうという、疑問が浮かんできたのですが、電話帳を再生する際に出る、大量のスラッジの処理に困ったのが理由と聞いて、あのぶ厚い電話帳が、「発明の母」であったことを知りました。

 さらに、この物質には、腐敗を進めるガスを、吸収する性質があるため、これをすき込んだ紙を、段ボール箱やトレイのしたに敷けば、野菜や果物の新鮮さを保つ効果も期待できます。

 と言ったことで、土佐和紙の伝統のもと、紙産業がさかんなうえ、水質浄化が求められるきれいな川と、新鮮さを求められる野菜や果物が、大量に生産される高知県にとって、地の利にあった製品になるのではないかと、夢がふくらみました。 

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イルカ・セラピー(1月31日)

 31日午前、室戸市で飼育されている、イルカの活用に関して、関係者と意見交換をしましたが、これからの時代にマッチした、ふくらみを感じるプロジェクトです。

 県東部の室戸市では、獣医などの養成にあたっている、神奈川県の麻布大学の協力で、漁港の中に飼っている2頭のイルカを、大学の研究生が飼育訓練しながら、自閉症の子どもたちなどへの、イルカ・セラピーに挑戦しています。

 現在は、大学が2頭のイルカと学生の研究費を、室戸市がイルカを囲う網代を、そして県が、漁港内の水域の安全確保を担うといった形で、役割分担をしていますが、すでに、5万人が訪れましたし、まだ未熟とはいえ、セラピーも17回試みられました。

 また、来年には、室戸市に、海洋深層水を使った、タラソテラピーの施設も完成しますので、このイルカのプロジェクトも、癒しつながりで、大いに効果が期待できるため、そろそろ、ボランティアで活動してくれている、大学の学生に加えて、専属のスタッフを構えたいという話になってきました。

 そこで、良い知恵がないかというのが、今日の意見交換の狙いでしたが、地域の活動を支援する、総合補助金の活用とともに、僕からは、動物とのふれあいを一つの売り物にしている、県立の動物公園のサテライトに位置づけて、県が関わっていく手法や、外部の方に、一定の期間県の職員として仕事をしてもらう、任期つき採用の枠で、獣医師の資格などを持つ人を採用できないかといった、やや思いつきに近いアイディアを投げかけておきましたが、何らかの知恵をしぼってみたいものです。

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父の揮毫(1月30日)

 30日は、橋本家の故郷で、市長選挙に挑戦する知人を応援するため、久しぶりに、岡山県総社市に出向きましたが、行く先々の公民館に、父親の書いた額がかかっていて、そこには、父に関する新しい発見もありました。

 特に印象深かったのは、「不憂不惑不懼」と書かれた額でしたが、これと同じ言葉を書いた額が、わが知事公邸の、玄関の上がり口にもかかっているのです。

 ただ、作者は父ではなく、父の先輩にあたる政治家なのですが、僕が幼い頃、父親に連れられて、この方の家に、何度か出かけたのをおぼえているくらい、父が尊敬をしていた人でした。

 実は、僕も、色紙を頼まれた時には、人の書から借用した言葉を書いているのですが、父の形見わけで、今はわが家にある額と、同じ言葉を父が書いていたことを知って、「親父も、人の書から借用して揮毫をしていたのか」と、父に対して、これまで以上の身近感をおぼえました。

 とは言え、父が57才で他界したことを考えると、かなり若い頃の書と考えられますので、習字の熟達ぶりでは、とてもかなわないなとも思いました。

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入院先をさがす苦労(1月29日)

 29日午後、地域医療で活躍をしている、若い医師たちと懇談をしましたが、患者さんを、病院に入院させる時期の判断が難しい、という話を聞きました。

 中山間地域を中心に、主に、自治医科大学を卒業した医師らで担われている、公的な診療所の現場は、高齢化の進展や、民間の医師の不足などによって、忙しさは増すばかりです。

 そんな中で、最近苦労するのは、入院を判断するタイミングだといいます。 

 と言うのも、中には、病床のある診療所もありますが、介護や療養型といった長期の対応に、多くのベッドをとられていますので、急性期の患者に、十分には対応できませんし、近くの大きな市や町の病院も、いつも満床の状況で、すぐに引き受けてもらえる環境にはないからです。

 さりとて、肺炎になりかけたお婆ちゃんを、もう少し様子を見ようと、家に帰ってもらったところ、翌朝容態が急変したといった、先輩の苦い経験も耳にするため、どのようなタイミングで、患者さんを入院させるのかは、悩ましい問題だということでした。

 そこで、病気になる前の健康づくりや、介護を受けなくて良いような介護予防が、ますます重要になりますが、郡部に行けば行くほど、ほとんど車での行き来になって、運動不足になるため、かえって、糖尿病などの生活習慣病もふえているということで、地域医療の幅広さや難しさを感じた一日でした。

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次期会長は?(1月28日)

 28日午後、懇意にしている知事から、全国知事会の次期会長候補に関して、打診の電話がありました。

 電話の内容は、ある人を、会長候補として推薦したいということでしたが、僕が考えていた候補の中のお一人でしたので、賛意を表しておきました。

 ただ、四国の他の3県の知事にも、声がかけられるかと尋ねられたものの、正直なところ、あまり自信がありませんでしたので、「出来ればやってみます」といった程度の、煮え切らない答えになってしまいました。

 それはともかく、電話の主によると、別の地域の知事からは、相当古典的なタイプと思われる方の名前が挙がっているとの情報も、寄せられたということで、全国的には、色々な動きがあるようです。

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再び老人医療費で(1月27日)

 27日午前、健康福祉部との協議で、先日この欄でも、「幹事のいない宴会」というタイトルで問題意識を投げかけた、老人医療費や介護給付費の増加の問題を議論しました。

 高知県では、老人医療費が無料化されていた、昭和48年からの10年間に、病院のベッド数が急激に増えたため、県民1人当たりのベッド数が、全国平均のおよそ2倍になりましたが、このことが、高齢化の進展にともなって、医療サービスを受ける人が、自然にふえてきたことと重なって、老人医療費を、全国水準に比べて大きく引き上げる要因になっています。

 これに対して、1人当たりの老人医療費が、全国でも一番低い長野県では、老人医療費が無料化されていた期間に、県と医師会とが協定をして、ベッド数がふえるのを規制したため、その当時から、右肩上がりの上昇が予想されていた老人医療費の発射台を、引き下げることに成功したと評価されています。

 つまり、ベッド数を減らすことが出来れば、県の老人医療費の増加を、抑えられる理屈になりますが、共働きが多くて家族の介護力が弱いため、入院患者を受けいれる場がないといった問題のほか、「在宅の方が安くすむというのは幻想で、施設の方がコストの面では、効率的なサービスが出来る」とか、「老人医療費で、県が超過負担している額は、平成15年度分で、およそ8億円だが、その超過分に相当する医療費によって、2600人の入院と、1300人の雇用が確保されている」といった指摘もあります。

 ただ、そうは言っても、医療や介護関係の負担分の増加が、今後も予算を圧迫していくことは間違いありませんし、それを放っておけば、自立を目指した、産業への支援策もままならなくなります。

 このため、これからは、社会資本整備の分野でも、施設や病院にいるお年寄りを、受けいれることが出来る体制づくりに、投資の重点を移すことを、県庁全体で議論しないといけません。

 一方、診療報酬を得るために、医療機関から提出されるレセプトが、適切かどうかを調べるレセプト点検に関しては、「すでに十分実施されているし、そもそも、ベッド数が過剰といった背景に手を入れないと、木を見て森を見ないことになる」という意見もありますが、病院によって、提出されるレセプトの数に、大きな開きがあるといった実態を考えますと、中身まで踏みこんだ調査をしていくことに、意味がないとは言えないと思います。

 来年度の予算づくりが終わったら、早速、これらの問題を、全庁的な課題として考えていくことにしました。

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