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2006年3月

2006/03/30

四国は一つか(3月27日)

 27日午前、新しい広域地方計画をまとめるにあたって、四国地区を、どう位置づけるべきかとの、国からの投げかけに対する回答を協議しましたが、その中で、他のブロックと四国とでは、一体感に大きな違いがあることを知りました。

 広域の地方計画は、現在、北海道と沖縄を除いて、 全国を8つのブロックに分けていますが、来年、新しい計画を作成するのにあたって国は、従来の区分けの他、中国と四国を一つにまとめたものなど、3つのパターンを新たに検討しています。

 今回の問い合わせは、その前段として、四国4県を引き続き一つのブロックとするか、それとも、中国と四国をまとめて一つのブロックとするか、どちらが適当と思うかとの内容でしたので、四国4県は一つのブ ロックにすべきだと回答しました。

 その理由は、歴史的にも地理的にも、一体感が強いということにつきますが、この計画作りの参考にと、 北海道と沖縄を除く45の都府県で、国が行ったアン ケートでも、その傾向は如実に現われています。

 このアンケートは、各都府県ごとに、20歳以上の 男女合わせて100人を対象に行ったものですが、四国を一つのブロックでという答えは、四国の400人 の回答者の58.5パーセントで、他の圏域に比べて圧倒的な高さでした。

 ちなみに富山・石川・福井を一つのブロックにと答えた人が、この3県の中で41.3パーセントいて、 これが四国4県についで2番目ですが、お隣りの中国地方の5県では、今の5県を一つの圏域にと答えた人は、5県の回答者500人のうちの19.8パーセン トしかなくて、このことからも、「四国は一つ」の率の高さがうかがい知れます。

 さらに、高知県の100人の回答を見ますと、75人が四国を一つにと答えていますが、同じ答えは、香川で57人、愛媛で56人、さらに徳島では46人ですので、母数の少ない調査とはいえ、お隣りの圏域との距離の違いによって、一体感にも違いが出てくるこ とをつくづく感じました。

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いい思い出と友達さえあれば(3月26日)

 26日夜、高知市の中央公園で開かれた、ストリー トダンスの全国大会を観戦しましたが、若者向けのダ ンス関係の雑誌の取材に対して、かなりきざな答えを してしまいました。

 ストリートダンスの大会が高知で開かれるのは、去年に続いて2回目ですが、さらにパワーアップをした今年は、各ブロックでの、予選を勝ち抜いたチームが参加する、本格的な全国大会になりました。

 さらに、去年の韓国チームにかわって、今年はアメ リカから、シアトルのチームが参加してくれたため、 引き続き国際色もある大会になりました。

 このため、まだ花冷えのする宵でしたが、会場には多くの観客がつめかけましたし、ダンスのレベルも、 素人目に見ても去年より格段と高いものでした。

 ストリートダンスの名にある通り、街の路上や広場 などが、日常のパフォーマンスの場ですから、彼らに対して、冷たい視線を向ける方もいるでしょうが、僕 は、新しい文化の一つだと思いますので、企業の協賛 を募るための推薦状を書くなど、出来るだけの支援を してきました。

 そんなご縁で、今年も、特別賞のプレゼンターとして出席したのですが、ストリートダンスを行政が応援するのは珍しいとのことで、「ダンススタイル」という、若者向けの月刊誌の取材を受けました。

 その際に、ダンサーに向けての応援のメッセージをと言われましたので、「色々と言う人はいるだろうけれど、いい思い出と友達さえあれば人生は大丈夫だ」と、自分でも、少し面映いようなせりふを口にしたところ、若いライターが、「そのお言葉いただきます」 と、いたく感じ入ってくれましたので、とても気分よ く、大会の観戦を終えることが出来ました。

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最後の打ち合わせ(3月25日)

 25日夜、舞台のデザインや照明などを手がけている、日英の専門家と懇談をしましたが、それぞれに有名なアーティストと、最後の打ち合わせをした体験を 持っていました。

 このお2人は、現在、日本国内でツアーをしている ローリングストーンズや、間もなく新たな全国ツアーを始めるユーミンなど、著名なアーティストの舞台を手がけていますので、懇談をする中で、色んなタレン トの話題が出てきたのですが、イギリス人の舞台デザイナーに、かつて仕事をしたことがあるという、ジョ ン・レノンの印象を尋ねてみますと、「ディフィカル ト」という答えが返ってきました。

 彼の話によると、レノンの全米ツアーを前に、舞台デザインの打ち合わせに出かけたところ、話があちこちに飛んでいて、よくわからなかったそうですが、レノンが射殺されたのは、そのわずか3日後のことで、 もしそのままツアーをしていたら、大失敗に終わっただろうというのが彼の感想でした。

 その話を聞いていた、日本人の照明の専門家が、ジ ョン・レノンとは比較にならないけれどと、思い出話をしてくれたのは、今から14年前に、26歳の若さで亡くなった歌手の尾崎豊さんのことでした。

 というのも、彼は、尾崎さんとの、最後の打ち合わせの相手だったそうで、打ち合わせが終わってしばら くして、事務所の人から、「尾崎がなくなった」との連絡が入った時には、てっきり、コンサートがキャ ンセルになったのかと思ったそうです。

 ところが、電話の相手から、「そうじゃない、テレ ビを見て下さい」と言われて、尾崎さんが急死したこ とを知りました。

 急いで、尾崎さんの事務所に行って、尾崎さんの部屋に入ってみると、それまでは見たこともなかった、抜き身の日本刀が飾られていたため、その光景に、普段にはない何かを感じたと言います。

 たまたま、2人がそれぞれに、有名な歌手の、最後の打ち合わせに立ち会っていたわけですが、非業の死を遂げたアーティストと、最後の打ち合わせをした人 を取材していけば、何かが見えてくるのかもしれないと、ふと感じました。

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コンテナショップの提案(3月24日)

 24日午前、高知県出身の2人の青年から、海上輸送用のコンテナを使った、2つの提案を受けました。

 2人は、各種のプランニングを学ぶため、東京の学校に通っていますが、知り合いの紹介で、提案のプレゼンを、聞かせてもらうことにしました。

 その一つは、貨物船で荷物を運ぶのに使う大型のコ ンテナを、お店代わりに使おうという、アンテナならぬ、コンテナショップのアイディアです。

 2人の話では、世界標準になっている大型コンテナ の内部は、高さが2メートル60センチ、縦横の長さが、2メートル50センチ×6メートルまたは 12メートルの広さですので、十分、商業空間として活用できるというわけです。

 ですから、港の中の空き地に、中古のコンテナを何段か積んで、その中で、各国の品々を販売すれば、港そのものが生きてくるというのが、街の魅力づくりのアイディアの一つでした。

 また、提案はそれだけではなくて、港などの広場の中に、このコンテナで壁を作って、その仕切りの中をフットサル場に使えば、一石二鳥という合わせ技にな っています。

 5人制のミニ・サッカーにあたるフットサルは、女性タレントや女子アナによるリーグが出来るなど、話題が豊富ですし、高知県でも、ちょうどこの日に、近畿・中国・四国地区の、女性の大会が開かれたばかりですので、人の交流をふやす上でも、魅力的な素材で あることは間違いありません。

 ただ、フットサルのための人工芝を、どのようにして準備するのかとか、コンテナショップのビジネスモデルは大丈夫かなど、話を聞いているだけでも、次々と、疑問や不安が浮かんできます。

 さらに、コンテナを積むと言っても、お役所は安全性の面で、色々と注文を言ってくるだろうなとか、そもそも、港の敷地内が使えるだろうかなど、県の管理にかかわる部分だけでも、壁はコンテナ以上に高そうですが、こうした若い力とアイディアが、何かを変えていくことも間違いありませんので、しかるべき相談相手を紹介するとともに、プランの練り直しをお願いしました。

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結婚式の是非(3月23日)

 23日午後、県立の文化施設を管理運営してきた、高知県文化財団の理事会に出席しましたが、美術館などを利用した結婚式を、積極的に進めるべきかどうかが話題になりました。

 なぜ、こうした話題が出たかといえば、文化施設といえども、独立採算の考え方が求められる中で、収益を上げるための努力が必要になっているからですが、 このため、この日の理事会でも、ある施設からは、結婚式などへの会場の提供に、もっと柔軟に対応してはどうかとの提案が出ました。

 しかし、これに対しては、「人数の制限が必要ではないか」とか、「断る場合の基準を持っていないと、対応が難しくなる」などの声の他、「本来の目的にそぐわないような利用の仕方には、疑問がある」といっ た本質論も含めて、様々な意見が出ました。

 議論を聞いていれば、基本的な考え方に、さほどの違いがあるわけではないのですが、結婚式に代表されるような、もともとの目的とは違った施設の活かし方に、どう対応していくかは、これからの大きな課題の一つです。

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準備力(3月22日)

 22日夜、プロ野球の関係者から、イチロー選手のすごいところは「準備力」だとの話を聞きました。

 先日開かれた、ワールド・ベースボール・クラシッ クでの、王ジャパン優勝の記憶が新しいだけに、何人かが集って話をしていると、話題は自ずと、WBCでの日本チームの活躍に向きます。

 そんなわけで、「松井も本当は出場したかっただろ うに」とか、「それはその通りだけれど、ヤンキースとの契約で出られなかったらしい」など、思い思いの話が飛びかっているうちに、やがて、それにしてもイ チローはすごいという話になりました。

 その話に、さらに箔をつけてくれたのは、プロ野球での選手経験を持つ方でしたが、その方のお話により ますと、イチローのすごさは「準備力」にあると言います。

 では、「準備力」とは何かと言えば、試合当日の天候、気温、風向きなどはもちろんのこと、自軍のライ ンナップや相手方の先発投手など、ありとあらゆる条件を想定して、試合に備える力のことで、イチロー選手はいつも、こうした準備を怠りなくしているため、 持てる力を最大限に発揮できるのだそうです。

 お話を聞いていて、なるほどとは思いましたが、明日の仕事の準備さえ、ままならない身としては、ただただ感心するだけでした。

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2006/03/29

212対ゼロ(3月21日)

 21日午前、県内の須崎市に完成した、ゴミの処分場を使った太陽光発電施設の、竣工式に出席しましたが、その席で、国と地方をめぐる、212対ゼロの話を聞きました。

 これは、その場に、来賓として出席されていた方から聞いた話ですが、関東地方の衆議院選挙の補欠選挙 で、ある政党が候補者を公募したところ、自薦と他薦 を含めて、212人の応募がありました。

 これに対して、ある県では、現在の知事さんが引退をされるのに伴って、その後釜に、中央から官僚を引っ張ってくるのではなく、地元から候補者を立てようと声をかけたそうですが、一人も手が挙がらなかったと言います。

 地方の財政状況がますます厳しくなる中、知事という仕事を、従来の感覚でとらえる人にとっては、知事になるうまみがなくなってきているということでしょ うし、逆に、小泉チルドレンが話題になるような政治状況を見て、代議士になってみたいと思う人が、それだけふえているのかもしれません。

 一時期、代議士をやめて知事になる人が、相次いだことを考えますと、十年程の間に、国と地方の魅力の波に、変化が生じていることを感じますが、そういう時代だからこそ、地方のために頑張ってみたいという若者が、地方の政治に挑戦をする価値は、高まって来ていると思います。

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荒川さんの言葉(3月20日)

 20日午前、自分が理事長をしている、高知工科大学の卒業式の挨拶で、荒川静香さんの言葉を、勝手にアレンジさせてもらいました。

 僕は、歴史上の人物であれ、現代の有名人であれ、 自分の挨拶の中に、他人の言葉を引用することは滅多 にないのですが、工科大学の事務局が書いてくれた、 理事長挨拶の案を見ますと、トリノで金メダルを取っ た時の、荒川静香さんの言葉が使われていました。

 それは、「その場を楽しむことが出来れば、プレッ シャーをすごい力に変えることが出来る」という言葉 で、挨拶の案文は、この言葉を紹介した後、「皆さん も社会に出たら、その場を楽しむようにして、プレッ シャーをはねのけて下さい」と続いています。

 それを読んで、世の中そう甘くはないだろうと思っ たのですが、せっかく事務局が考えてくれた文章ですから、内容を少しでも活かそうと、次のように言い換 えることにしました。

 そこで、先程の荒川さんの言葉を紹介した後、「こ れは一面の真実です。が、全ての人にあてはまるわけではありません」と、ひとひねりしました。

 この後挨拶は、「というのも、その場を楽しんで、 プレッシャーを力に変えることが出来るのは、それだけの、実力と自信の裏づけがあるからで、その力もないのに、その場を楽しんでいたのでは、ただでさえ、まだ身についていない力が、一層そがれることになり かねません。しかも、皆さんが社会に出て間もない時期に、その場を楽しめるような場面に、そうそう出くわすはずもありません」と、続きます。

 それを受けて、「ですから、初めのうちは、一つず つ地道に力と自信をつけて下さい。そして、いつの日か、その場の雰囲気を楽しみながら仕事ができるような、技術者や研究者になって下さることを期待しています」と、まとめてみました。

 荒川さん、無断使用をお許し下さい。

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ギネスものの広告看板(3月19日)

 19日夜、高知競馬の、特別賞の開催を祝うパーティーに出席しましたが、その席で、競馬場の関係者から、ギネスブックに載せられるような、長大看板の提案を受けました。

 高知競馬は、売り上げの減少が続く中、分配金をぎりぎりまで削減してでも、四国で唯一つの競馬を、そして、仲間の生活を守り抜こうという、競馬関係者の血のにじむような苦労の結果、今年も、年間で最大のレースになる、黒船賞の実施にこぎつけました。

 このため、この日は、明日に控えた黒船賞と新人王決定戦の、開催を祝うパーティーが開かれましたが、 その場で、競馬場の関係者から、興味のあるアイディアを聞きました。

 それは、観客席の反対側にあたる直線コースに、長い長い広告用の看板を作ってはどうかという提案で、 その方が調べたところ、間違いなく、ギネスブックに載る長さの看板になると言います。

 そこで、作るものにしろ、会社の設立以来の歴史にしろ、長さを売り物にしている企業に、看板の全面を使ってもらえば、広告収入はともかく、高知競馬そのもののPRになるという算段です。

 高知競馬では、連戦連敗だったハルウララを、スターに育てた成功体験がありますが、使えるものは何でも売り物にしていこうという、貪欲で前向きな精神はとても大切です。

 こうした頑張りのお陰で、高知競馬にもわずかながら、明るい兆しが見え始めたのではないか、と言われていますので、ギネスものの看板の提案も、真剣に考えてみたいと思いました。

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安全と安心(3月18日)

 18日午後、「ごっくん馬路村」など、柚子の加工品で知られる馬路村で、新しい工場の竣工式に出席しましたが、ご挨拶の中で、安全と安心との違いを、ひとくさり語ってみました。

 馬路村の柚子の製品は、従来の一次産品が持ってい た弱点を克服したところに特徴がありますが、その一つは、柚子なら柚子で、それをそのまま売るのではなく、加工して付加価値をつけたこと、しかも、一・五次的な地域内流通の品物ではなく、全国に通用する二次製品を作りあげてきたことです。

 それだけでなく、農・林・水のいずれの分野もそうですが、これまでは生産者中心の仕組みで、消費者の視点が抜け落ちていたのに対して、馬路村では、年月をかけた粘り強いマーケティングで、消費者の声を生産の現場にフィードバックしてきましたし、繰り返し購入してくれるリピーターの顧客名簿を、地道に作りあげてきた強みもあります。さらに、というところからが、安全と安心のくだりですが、この点でも、柚子の有機栽培などにいち早く取り組んできました。

 ただ、ひと口に安全・安心と言いますが、「安全」は、生産者の側が保証すべきものなのに対して、「安心」は、消費者がそう受けとめてくれるかどうかいった、受け手の側の主観にかかわることですので、ここでもマーケティング同様、生産と消費とを結ぶ取り組みが必要になります。

 そこで、馬路村が取り組もうとしているのが、ISOの22000という規格ですが、従来、食品生産の衛生管理の基準として使われている、HACCPという認証は、生産現場だけのもので、しかも、対象になる製品も限定されていました。

 これに対して、ISO22000は、生産から流通販売に至るまで、言い方を変えれば、農場から消費者の手にわたるまでの安全を、保証しようという基準ですので、自ずと、消費者の安心にもつながる仕組みになっています。

 馬路村は、人口がわずか1100人余りという小さな村ですが、このように、時代の流れを読みとって、次々と、新しい取り組みに挑戦するのがすごいところで、人の数と地域の元気さとは正比例しないことを、身をもって示してくれています。

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守るべき秘密の重さ(3月17日)

 ここ数日の間に、公務員の守秘義務と、それを取材する記者の取材源の秘匿と、どちらに重きを置くべきかが争われた裁判で、百八十度異なる判断が示されましたが、こうした内容の裁判で、判断がわかれる時代環境に、不安を感じないではありません。

 この二つの裁判は、いずれも、税務当局の調査と課税処分を受けたと報道された企業が、損害賠償を求めて起こしているものですが、その中で、「情報源が誰かを明らかにしろ」、「いや、それは出来ない」という争いが展開されました。

 記者の経験のある僕の常識から言えば、民主主義の根幹である、国民の知る権利を守るためにも、取材の方法に違法性がない限り、取材源の秘匿は当然のことだと思うのですが、この14日に東京地方裁判所は、取材源が国税当局の職員である場合、公務員の守秘義務に違反した可能性が強く疑われるので、記者の証言拒否を認めることは、間接的に犯罪の隠ぺいに加担するのに等しいといった理由で、証言の拒否は認められないとの判断を示しました。

 この判決には、正直びっくりしましたが、そのわずか3日後の17日、東京高等裁判所は、国民の知る権利に奉仕する、報道の自由の保障と、民事訴訟法上の 「職業の秘密」を根拠に、情報源に関する証言の拒否を正当と認める、東京地裁とは、百八十度異なる判決を下しました。

 自分が記者だった当時、報道の自由の根幹をなす取材源の秘匿と、公務員の守秘義務が、同列に論じられるとは考えても見ませんでしたので、取材源の秘匿を認めることは、守秘義務違反という、法律違反の隠ぺいに加担することだといった、ある意味もっともらしい見解に対して、民主主義を守るための、きちんとした反論を構えておく必要があると感じました。

 と同時に、内部告発が出にくいようにという、権力や組織の側の思惑が、裁判官にも共有されるようになった時代環境を、相当深刻に受けとめました。

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2006/03/24

空港にマッサージ室を(3月16日)

 16日午前、職員提案事業の、その後の経過を聞く中で、マッサージなどの技術を持つ、視覚障害者の働く場について、投げかけをしておきました。

 職員提案は、現在その分野を担当しているかどうかにかかわらず、職員からの自由な提案を受けつけるもので、提案をそのままは採用できない場合でも、提案の趣旨をどう活かすかを、担当の部署に考えてみてもらうようにしているため、この日、企画調整課から、その後の経過報告を受けました。

 その中に、県立の盲学校にある、鍼灸やマッサージの実習室使って、資格を持つ人のための仕事の場を作れないか、また、さらに進めて、東洋医学の治療院に使えないかという提案がありました。

 それぞれに、健康保険の適用の手続きや、ビジネスとしての可能性など、いくつかの課題があって、すぐには無理との判断になったのですが、そもそも、こうした提案が出てきた背景には、無資格の指圧やマッサージがふえて、正式な資格を持った視覚障害者の、働く場が狭められてきているという実態があります。

 このため、この問題は、いつも頭の片隅にありましたので、この提案に関する報告を聞いているうちに、別の方から聞いた提案を思い出しました。

 それは、高知龍馬空港に、指圧やマッサージの場所を作れないかという提案でしたが、考えてみれば、ちょっと時間待ちをする間に、足裏や肩のマッサージを受けたいというお客様は多いはずです。

 そこで、しばらく前のことですが、、空港の関係者にこの話をしたところ、すでに具体的な検討を進めているという話でしたので、そうであれば、資格を持つ視覚障害者が、働ける場にしてほしいと申し入れてありました。

 直接、県が口を出すことではありませんが、この話を思い出したため、企画調整課の職員にも、この機会に、空港のマッサージ室の話題を投げかけておきました。

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紙芝居の里づくり(3月15日)

 15日午後、地域の現場で、住民の活動を支援している職員との意見交換の中で、県中部の中山間地域にある本山町で、紙芝居の里づくりが進められていることを知りました。

 この紙芝居は、3年前に地元の小学校で見つかったものですが、昭和20年代から40年代にかけての作品が、あわせて千組以上もあります。

 これは、学校の図書室を作った時に、本よりも、紙芝居を購入したためだそうですが、初版に近い「鉄腕アトム」といった、お宝発見に出したくなるようなものから、名も知れぬ作品まであって、中には、修復が必要なものも数多くあります。

 このため、こどもたちも入って、修復の作業が始められていますが、おととしの10月にお披露目をされた後、8人の語り部を中心にした紙芝居サークルができて、子供や高齢者を相手に、紙芝居を楽しんでもらっています。

 そんな中で、認知症のお年寄りのためのグループホームで、二宮金次郎を上演しますと、「わしゃあ昔、鍬をかついだよ」などと、話し出すお年寄りがいて、昔を回想することで認知症を改善していく、回想療法にも役立っていると言います。

 現在、話し方の研修もして、技を高めているということですが、修復や保存から、語り部によるパフォーマンスまで、一貫した取り組みを支える、地域の態勢がそろえば、紙芝居の里づくりも夢ではないと思いました。

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NPO支援宝くじはいかが(3月14日)

 14日午前、NPOなどと関わりのある団体の幹部から、NPO支援のための、宝くじの発行を働きかけてみてはとの提案を受けました。

 県内でも、多くのNPOが活動していますが、いずれも、活動のための資金集めに苦労していますし、NPOを支援するセンターにしても、同様のことが言えます。

 これに対して、提案のあったジャンボ宝くじは、現在、年末やサマーなど5種類が発売されていますが、県内の販売額のおよそ40パーセントが、県への収入になりますので、少ないもので1億円余り、多いものでは6億円近い収入があります。

 ですから、これに加えて、NPO支援の宝くじが発売できれば、各NPO団体の活動はもとより、センターの運営も安定させられるというわけです。

 ただ、宝くじを発売するにあたっては、都道府県と政令都市とで作っている協議会の合意が必要になりますので、知事会などを通じて、この協議会に発売を働きかけてほしいというのが、提案者のお話でした。

 とはいえ、新しい宝くじの発売によって、他の宝くじの販売に影響が出る場合は、原則として同意が得られませんし、一方では、こうした形の支援は、かえって、NPO団体の自助努力を妨げるのではないかという声もあります。

 今後、公益的な分野で、NPOが果たす役割はますます大きくなりますが、欧米の各国に比べて、企業や一般からの寄付が期待できないわが国の現状の中で、NPOを支援するための宝くじを販売してはという提案を、皆さんはどう考えられるでしょうか。

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差し戻しの後(3月13日)

 高校生の時、サッカーの試合中に起きた落雷で、半身不随の大けがをした、県内の青年とその両親が、学校の安全管理の責任を問うていた裁判で、最高裁判所は、13日午後、高等裁判所に審理のやり直しを命じる判決を言い渡しましたが、想定される裁判の結果とは別に、原告のご家族のこれまでの努力を、今後にどう活かしていけるかを、当事者以外の者も、一緒に考えてみる必要があると思いました。

 判決文を読んでいるわけではありませんので、正確さを欠く点はお詫びをしますが、この裁判では、雷鳴や稲光がした時に、落雷の可能性を予想して、試合を中止するなどの措置をとる責任が、学校側にあったかどうかが争われてきました。

 一審と二審はいずれも、落雷という自然現象は予測し難いので、そこまでの責任は学校側にはないという判断でしたが、最高裁判所はこの日の判決で、その判断を覆しました。

 その根拠の一つに挙げられたのは、被害者のお母さんが図書館で見つけてきた、子供向けの本に書かれていた雷に関する記述で、稲光や雷鳴に伴う落雷の恐さは、児童図書にも記載されている、ごく一般的な常識だと認定されたわけです。

 まさに、岩をも突き通した母の一念に、頭の下がる思いですが、それだけに、これだけの努力で勝ち得られた結果を、裁判の行方とは別に、学校行事に関わる事故や災害に活かす道はないものかと考えました。

 というのも、そうした前向きな考え方がないと、この判決は学校の関係者の中に、「後で責任を問われそうなことには、なるべく関わりたくない」といった、消極的な受けとめ方だけを残して終わる恐れがあると感じるからですが、そうしないためにも、まず、学校側が負うべき責任の範囲を、あらかじめ明確にするなどの工夫が出来ないものかと思います。

 確かに、容易なことではないと思いますが、このようにして、今以上に詳しい約款を、保護者にお示しをした上で、保証に関しての保険制度を設けておけば、万一の出来事に対する、保護者と教員双方の不安を、少しでも、取り除くことが出来るのではないかと思うのです。

 さらに、それでも、学校側と争いが生じたという場合を考えますと、情報のほとんどは学校が持っていますから、同じ土俵での議論にはなりません。

 そこで、このような場合に、いきなり裁判所へというのではなく、弁護士会などの協力による第三者機関を設けて、学校側も、全ての情報を開示して、この場で問題点を整理するといった、仕組みが作れないものだろうかと考えました。

 この裁判の原告のご家族から見れば、そんなことよりも、同じような事故が二度と起きないように、学校側の注意を喚起することが本意でしょうから、そんな話にすりかえられては困ると、お叱りをうけるかもしれませんが、少なくとも、今回の最高裁の判決を、原告のご家族の、苦労話だけで終わらせてはいけないと思いました。

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2006/03/13

 なりふり構わず(3月12日)

 12日午後、いの町吾北の役場の支所を使って、テレビのデジタル放送の実証実験が行われましたが、公開の説明会に参加された大学の先生からは、なりふり構わず準備をしようと、はっぱをかけられました。

 デジタル放送は、画質や音質の良さだけでなく、テレビを見ている側からも、双方向で情報が活用出来るなど、様々な利点がありますが、新しく、中継局となる鉄塔を建てなくてはいけませんので、その準備が間に合わないと、2011年に、今のアナログ方式の放送が、全てデジタルに切りかわる時に、テレビを見られない地域が出てきてしまいます。

 これに対して、高知県内の4つのテレビ局は、足並みを揃えて、これまでに、県内の全世帯の、93パーセントをカバーできる計画を立てています。

 それはそれで、評価できるのですが、電波の届きにくい山間部など、残りの7パーセントが問題になりますので、高知県では、インターネットや光ファイバーを使って、地域の中核施設にデジタルの放送を送る実験や、そこから、無線と同軸ケーブルを使って、山あいの集落にまで、電波を届ける実験を積み重ねてきました。

 この日は、こうした技術を活かした、実験の成果を実感するのと同時に、専門家と一緒に、今後の方向を考えようという目的で、公開の説明会が開かれたのですが、参加された大学の先生からは、北風と太陽の挿話を引用して、「やろう」と北風をあてるより、「やりたい」と思ってもらう工夫が大切だとの指摘とともに、なりふり構わぬ準備が欠かせないとのお話がありました。

 とはいえ、ない袖は振れませんので、先程の無線のシステムなどの整備を、全て県や市町村が負担するのも、現実的ではありませんが、確かに、従来からのビジネスモデルや規制にこだわらない、また、国の責任も含めて、考えられる限りの仕組みを作っていく、そんな意味での、なりふり構わぬ姿勢が求められていると感じています。

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 縦割り行政の文化遺産(3月11日)

 11日午後、高知県観光特使の皆さんを案内して、高知城をめぐりましたが、将来、新しい形の文化財になるのでは思うような場所がありました。

 観光特使は、高知に縁のある方々に、高知のPRをお願いしようというものですが、今回は、その特使の方々に、高知をもっとよく知っていただこうと、高知にお出でいただきました。

 特に、今年は大河ドラマで、「功名が辻」が放送されていますので、高知城のご案内となったのですが、かつて、藩主夫妻の家があった二の丸から、本丸に通じる櫓の外側を見ますと、櫓の角と石垣の角がずれている部分があります。

 説明にあたった城の担当者によると、石垣の造成を担当した奉行と、櫓の造成をした奉行とが、十分に連携をとっていなかったためではないかとのことで、話を聞いただけで、双方の担当奉行が、「うちは設計通りに作った」と言い張りあった光景が、目に浮かんできます。

 また、この話を聞いて、特使の中からは、「縦割り行政の文化遺産だ」という声も聞かれましたが、やがて、文化財保護法の基準が変わって、お役所仕事の文化が指定の基準に加えられれば、その指定第一号の候補になるかもしれません。

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 契約書の厚さ(3月10日)

 10日午後、高知工科大学が委託を受けた、国際的な建設プロジェクトに関わる特別講座で、お手伝いをいただくことになった、アメリカとイギリスの専門家とお会いしましたが、口々に、日本のシステムが、世界では通用しないことを指摘されていました。

 この特別講座は、国際協力銀行の委託で開かれるもので、海外で行われる建設プロジェクトなどの、リーダーの養成が目的ですが、東大、京大、それに高知工科大学の3つの大学が応募をする中で、高知工科大学が提出したカリキュラムの提案が採用されました。

 この日は、その講座でお手伝いをいただく、建設マネージメントや契約の分野などの、英米の専門家3人と、大学の理事長室でお目にかかったのですが、建設関係の契約事務で、欧米と日本との一番の違いは何かと尋ねますと、その中の一人がにこっと笑って、「契約書の厚さが違う」と答えます。

 さらに詳しく聞くと、日本の契約書には、双方の名前や工事の内容があるだけで、後は何かあったらその時協議をしましょうと書いてあるだけなので、とても薄い契約書になると言うのです。

 このため、厚い誓約書を持っていくと、私を信用しないのかという反応になるわけですが、こうした、なあなあ、まあまあのやり方では、国際的なプロジェクトには通用しないというのが、第一の指摘です。

 また、日本では発注と同時に、契約金額の40パーセントが、頭金の形で支払われるのですが、これも、世界の標準から見ればおかしなことで、毎月、出来高に従って支払われるのが当たり前だと言います。

 そもそも、発注者と受注者との、二者構造になっている日本の契約と、第三者として、コンサルタントなどが入る三者構造の欧米とでは、契約の透明性に関する考え方に違いがあるわけですが、僕からは、世界のプロジェクトに通用する人材の育成だけでなく、日本のシステムそのものを変えていけるような、人材を育てて下さいとお願いしておきました。

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 英雄の好むもの(3月9日)

 9日夜、高知県が生んだ世界的な植物学者、牧野富太郎博士の弟子でもある、県立牧野植物園の小山園長とお話をする中で、英雄色を好むという諺を思い出していました。

 牧野博士の女性好きは、かなり有名な話で、自分で描いた男性のシンボルの絵の横に、世の中にこんなものがあるから、悩みが尽きはしないといった内容の、戯れ歌を書き添えた色紙も残っています。

 こんな方ですから、弟子たちと宴会に出かけた時にも、姿が見えないと思って探すと、一人で仲居さんの部屋に入って、楽しくやっていたなんてことがあったそうです。

 また、植物学の分野だけでなく、その道でも国際的な活躍をされていたようで、かつて小山さんが、中国科学院の標本庫で調べものをしていたところ、たまたま、牧野博士が中国の女性と、仲良く映っている写真を見つけたそうです。

 なぜ、そんな写真が標本庫に残っていたのかは謎ですが、このままでは、後々、国際問題にでもなるといけないと思って、その写真は持ち帰ったそうです。

 奥さんの、質屋通いで作り出した生活費をもとに、仕事の面では、好きな植物の道に没頭、そのあい間を見ては、もう一つの道も極めるという、牧野博士の生き様を見ていますと、つくづく、うらやましい性格の方だなと思います。

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 議会質問が始まります(3月1日~8日)

 1日からは、1年のうちでも一番大切な、当初予算案などを審議する、県議会の質問戦が始まります。

 本会議での質問が4日、僕も出席する予算委員会の質問が2日ありますので、これらの質問戦が終わる8日までは、ブログをお休みします。

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 「悪評も評」は父の教え(2月28日)

 28日の朝刊に、僕の自伝の出版パーティーに絡んで、発行元が、県の幹部職員宛にパーティーの案内状を出して、後で回収をしたという記事がでたため、出版社の方からお詫びのメールが入りましたが、どういう取りあげられ方にしろ、評判になるのは悪いことではないと答えておきました。

 出版記念パーティーの段取りは、全て出版社にまかせていますので、このことも、県の職員に注意されて初めて知ったのですが、県の幹部に案内状が配られた後、問題に気づいて、回収をしたという出来事がありました。

 このことが、この日の朝刊に、囲みの記事としてでたため、出版社の方からは、大変ご迷惑をかけて申し訳ありませんでしたといった内容の、メールが届きました。

 その時、すぐに思い出したのは、父がよく言っていたことで、それは、どんな評判であれ、全く評判にもならないよりは、評判になって話題に取り上げられる方がいいという話でした。

 こんな教えが頭に残っていたため、昔々、厚生政務次官を務めていた兄が、水俣病の患者さんに冷たい発言をしたと、新聞で袋叩きにあって、神経性の円形脱毛症になっていた時に、こっそりと母に、「親父がいつも、政治家は、たとえ悪い評判でも、評判になった方がいいって言ってたじゃないか」と、言ったことがあります。

 ただ、その時母からは、「本人は相当悩んでるんだから、そんなことを、龍太郎に聞こえるところで言っちゃ駄目だよ」と、諫められました。

 出版社の方には、こんな父の教えの一端を披露した上で、どんな評判であれ、僕の自伝の出版を知らない人に、ただで宣伝をしてくれていると思えばいいじゃないですかと、答えておきました。

 さすがの親父も、悪評も評の教えが、こんな形で使われるとはと、向こうで苦笑いをしているかもしれません。 

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 農村民泊という言葉の広がり(2月27日)

 27日午後、県の中央部を流れる仁淀川筋で、グリーンツーリズムに取り組んでいる方々の、お話を聞く機会がありましたが、農村民泊という言葉を耳新しく聞きました。

 自然や環境の良さ、さらには、都会には無いのんびり感などを売り物にしたグリーンツーリズムは、今や全国各地で取り組まれていますが、県内の仁淀川に沿った地域にも、去年の夏から、7軒のお家が店開きをしました。

 今日お話をしたのは、実際に民宿を開いている女性と、この7軒の仲間の、広報を担当している男性のお2人ですが、そこで「あれっ」と思ったのが、農村民泊という言葉でした。

 というのも、グリーンツーリズムの場合、農家民宿という言葉を使い慣れていたからですが、このため、なぜ農家民宿ではなくて、農村民泊なのかと聞いてみました。

 すると、「7軒の仲間の中には、農家もあれば、林業をしている林家もある。さらには、地域で商店を開いている人もいるので、農家ではなく、農村という方が実態にあっているから」という、実にもっともな答が返って来ました。

 お話しを聞けば、林業のかたわら民宿を開いて、お客さんに、山歩きの案内をしている方もいるということですので、確かに、それを農家民宿とは呼べないなと納得しました。

 そうなると、農家民宿だけではない広がりもでてきますし、仁淀川に沿って、上流へ上流へと何泊かしながら、違ったタイプのグリーンツーリズムを、楽しめるということになりますので、農村民泊の面的な広がりは、将来が楽しみだと感じました。

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 田尾さんの教え(2月26日)

 26日午後、高知市営球場で開かれた、阪神対オリックスのオープン戦で、始球式を務めましたが、先日の前夜祭で出会った、田尾さんのアドバイスが消化しきれずに、今ひとつの出来になりました。

 この欄でも紹介をした、24日夜の前夜祭のパーティーで、田尾さんに始球式の話をしたところ、左投げの僕に対して、「投げた後に、左足を跳ね上げて前に出さずに、そのまま後ろに残して置くと格好がいい」とアドバイスをして下さったのです。

 このため、前日25日に、高知に来ていた、長男を相手にキャッチボールをして、左足を残す練習をしてみたのですが、このフォームで投球をすると、突き出した右足の腿に体重がどっとかかるため、何球も投げないうちに、肉離れのような痛みを感じるようになってしまいました。

 始球式を明日に控えたその日の夜も、家の階段の上り下りが辛いほどで、これは危ないと思いましたが、当日はどうにか大丈夫でした。

 ところが、いざ本番となると、「田尾さんのアドバイス通り投げると、本当に肉離れが起きないかなあ。でも、テレビの解説で、田尾さんが見ているから、せっかくアドバイスしたのにと思われてもいけないな」などと、思い迷ってしまいましたので、ワンバウンドの不本意な投球になってしまいました。

 といっても、ただの言い訳にしか聞こえないかもしれませんね。

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 火を熾す楽しさ(2月25日)

 25日夜、久し振りに高知に来た孫たちを連れて、県中部の大豊町にある、知人の家を訪ねましたが、子供が色々なことに興味を持つ姿に、癒される思いがしました。

 このお宅は、奥様が染め物をされるため、作業場も兼ねて、山の中にお家を構えられているのですが、羊毛を使った、マフラーづくりを体験させてもらえるというので、来高中の長男夫婦と2人の孫を連れて、大豊のお宅を訪ねました。

 孫は2人とも男の子ですが、マフラーづくりを楽しみにしていましたので、お家に着くなり、早速作業場に向かいます。

 さてどうするのかと見ていますと、好きな色の羊毛を、丁度田植えの苗のような要領で、一つまみづつほぐしながら、まずは縦に、次は横に、そして3段目はもう一度縦にと、織り込むように並べた上、表側に毛糸などを使って模様を作ります。

 出来上がったら、細かい網目のあるシートを上に乗せて、熱いお湯を振りかけていきます。

 なぜかはわかりませんが、お湯にシャンプーの液を混ぜると、羊毛のしまりが良くなるとのことで、孫たちも、泡立つ表面を思いをこめてふいていきます。

 それがすむと、次は麺棒のような棒に巻きつけて、上からギュッギュッと、押すようにして水分を出すのですが、400回はやらないとと言われた孫たちは、1、2、3と声を出しながら頑張っていました。

 後は脱水機で脱水をして、干しておけば出来上がりですが、思い思いの色を使った3段重ね羊毛が、ところによってはぼかしのように、巧まざる模様を作り出すため、自分の作品のできばえに、孫たちも大喜びでした。

 この後、リビングで夕食をいただきましたが、子供たちにとっては暖炉の火も興味の的で、特に小学4年生の上の子は、食事の後も暖炉の側を離れずに、じっと火を見ながら、火吹き竹を吹いて木をくべ続けています。

 家のご主人が、「面白いか」を声をかけると、「うん、すごく楽しい」と、いつものように押さえ気味の表現ながら、燃える火と同じくらい目を輝かせていました。

 そんな、子供たちの姿を見ていると、思惑の絡んだ大人の世界も忘れることが出来て、癒される思いがしました。

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 楽天の思い出(2月24日)

 24日夜、明日から行われる、阪神対オリックスのオープン戦の前夜祭に出席しましたが、テレビの解説者として来高した、楽天イーグルスの前監督の、田尾さんの話に会場がわきました。

 本来なら、楽天の監督として2年目を迎えていたはずの田尾さんは、両チームの今年の戦力予想のために舞台に上がると、「今頃は、ここにいるはずじゃなかったんですが」と、いきなり笑いをとります。

 まず、オリックスの戦力予想では、昨シーズンまでの2塁手を、センターにコンバートしたのが見所だと解説をして上で、「彼でなければ捕れない、セカンドの後ろのフライを捕られたので、去年楽天は勝ちを一つ損しましたからね。あれがなければ、39勝だったんですが」と、何につけても、楽天時代のことが比較に出てきます。

 さらに、自軍のチーム力に関して、オリックスの中村監督が、「戦力はそろったので、後は私の采配次第だ」と言ったことを紹介すると、「僕も一度言ってみたかった」と、会場をわかせました。

 また、話が阪神のことに移っても、去年のシーズン中に阪神から楽天に移籍した、沖原選手のことを引きあいに、「阪神から出された選手でも、楽天では3割1分打ちましたからね」と、どうしても楽天が頭を離れない様子です。

 続いて、沖縄の宜野座で見た、阪神のフリーバッティングの練習にふれて、「(楽天に比べて)これが、プロのバッティングなんだと思いました」と、ボルテージはいや増しに上がりました。

 とはいえ、声も顔色もとても元気そうで、思わず、田尾さん頑張れと言いたくなりました。

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 企業と高校との温度差(2月23日)

 23日午前、高知工科大学の業務運営理事会に出席しましたが、大学に対する企業側の評価と、高校側の評価との温度差をどう埋められるかは、かなり頭の痛い問題です。

 高知工科大学は、開学から10年目を迎えますが、県内の高校生の大学進学率の向上など、様々な面に貢献をしていますし、就職希望者の平均の就職率が98パーセントと、高い率を残しています。

 また、偏差値だけでは推し量れない、一人一人の学生の力を見つけだして、社会が求める、言い方を変えれば、社会で使いものになるような、人材に育て上げていくという点では、他の大学にない教育が出来ていると思います。

 このため、毎年、大阪と東京で開かれる大学の説明会には、ここ数年、ホテルの大広間を埋めつくすほどの、企業の担当者に来ていただけるようになっていますし、各学科を代表して、学生が行うプレゼンテーションも、自分が大学生だった時に、これだけのことが出来ただろうかと思える内容です。
 
 このように、企業や研究者の間では、高い評価を受ける大学になっていますが、その一方で、偏差値や過去の名声で、大学の価値を判断しがちな高校からは、十分な評価を得るに至っていません。

 この日も学長から、県内の高校の校長先生などに、大学の話をした時の反応が紹介されましたが、人材の育成という面での大学側の努力に、理解と関心が得られないことに対して、無力感にも近い思いが語られました。

 といって、企業と高校の温度差に、愚痴を言っていても始まりませんので、次の十年に向けて、魅力のあるカリキュラムの編成など、力一杯の努力をしていくしかありません。

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 返還ありきではなく(2月22日)

 22日午前、県の監査委員会から、警察本部の捜査費に関する、特別監査の結果報告を受けましたが、ただ単に、お金を返すといった形に終わらないことを願っています。

 今回の特別監査は、平成12年度から16年度までの、県警の捜査費の支出が、適切だったかどうかを調べたものですが、その結果、違法または不当とされる支出や、適切な支出とは認められないものが、あったといいます。

 また、調査に応じた警察官の中には、架空の領収書を書かされたとか、電話帳から適当な名前を探して、捜査協力者の名前に使ったといった、証言をした人もいました。

 こうした証言は、僕自身も、身元のはっきりとした関係者から、具体的に話を聞いたことがありますし、何人もの人が、そうした事実を認めていますので、疑いようのないことだと思います。

 もちろん、情報をくれた相手を守るために、名前を隠さざるを得なかったとか、予算の制約から、捜査費の費目で浮かしたものを他に流用したとか、指摘を受けた事項の中には、いわく言い難い事情が隠されているかもしれません。

 こうしたことに対して、捜査と取材との違いこそあれ、記者として、同じく情報の収集を仕事にしてきた僕には、その事情がかなり理解できましたので、はなから警察の不正を追及するのではなく、正すべきは自ら正して出直してはどうかと、働きかけてきた経緯がありました。

 確かに、警察は違法な行為を取り締まる組織ですから、監査で問題を指摘された支出が、たとえ形式的な違法であったにせよ、法に反する行為が認められるわけではありません。

 ただ、正直な本音を言えば、世の中のどんな組織も人も、全く非の打ち所なく、一つの誤りもないということはあり得ないことでしょう。

 いわゆる必要悪が常態化して、行き過ぎたものになっていくなど、様々な歴史的は経過が想像出来るかもしれません。

 そんな中で、いつまでも、完全無欠を貫くのではなく、一旦過去の非を認める「生身の人間くささ」を見せることは、決して、県民との距離を、これ以上開くことにはならないと思います。

 あわせて、必要悪ではなく、私的に流用したといった事例が一つでもあれば、厳正に対処する姿勢も必要でしょう。

 少なくとも、書類上または形式上、規則に反する行為があったことは明白だと思いますので、それを「ない」とか「まだわからない」と言い続けることは、新しい齟齬や、それに伴う責任をうみだすことにならないかと危惧をします。

 もう一つ、協力者を保護するために、その名前を公開できないことは、誰もが理解できることですが、支出が適切かどうかを調べる使命を担っている監査委員には、当然、職務上知り得たことを他に漏らしてはいけないという、守秘義務が課せられています。

 それなのに、守秘義務を持つ相手に、資料を公開できないという警察の主張には、首をかしげる人が大多数だと思います。

 例えば、これが、一般の県民の受けとめがどうであれ、そのこととはあまり関係のない、国の機密費などであれば、多くの県民が首をかしげても、公益上の問題は生じませんが、捜査とか治安といったことは、善良な県民の協力や支持が、その成果に大きく関わってきます。

 だとすれば、もう一度、ごく普通の県民の受けとめ方に心を砕いて、守秘義務を持つ監査委員に、全ての資料を明らかにした上で、監査を通じて、県民に説明をする道を選ぶことが、最も適切な選択肢に思えてなりません。

 その一方で、違法とまで指摘されたのだから、即刻返還を求めるべきだと考える方がおられることも、よく理解できますが、「お金さえ返せば」で終われば、何も変わりませんし、捜査や治安の基盤を支える、警察の最大の協力者である県民の心の中には、いつまでも、もやもやが残ってしまうことになるでしょう。

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 素人っぽさはいいけれど(2月21日)

 民主党の永田議員が取り上げた、いわゆる堀江メール問題の、21日までの経過を見ていて、人ごとながら、どうにかならないものかと感じます。

 永田議員の国会質問の際にも、デスクがチェックをしているのかと疑問を持ちましたが、その翌日の委員会でのやりとりの中で、裁判で被告が犯罪事実を否定すれば、それだけでおとがめなしになるのか、といった趣旨の質問をしているのを見て、常軌を逸しているとあきれました。

 出所も明らかでない一枚の紙切れと、証拠にもとづいた起訴事実とは、誰が考えても、比較の対象にはなりませんが、それを国会の場で法務大臣に問う姿は、痛々しくさえありました。

 加えて、前原代表の対応を見ていても、若さや素人っぽさで、許される限度を超えています。

 数日前に、この問題を取り上げた時、永田さんの経歴に見られる危うさにふれましたが、正直なところ僕は、前原さんが政治を学んだ松下政経塾にも、しっくりこないものを感じています。

 もちろん、政経塾出身の方の中にも、しっかりした方は大勢おられるでしょうが、以前、政経塾の方々と意見交換をした時に、質問や意見の内容があまりにも頭でっかちで、辛い思いをしたこともありました。

 こうした受けとめは、僕だけではないらしくて、去年、民主党の幹部の方と話をした時に、政経塾出身者への違和感を耳にしたことがあるのですが、これで、この党は大丈夫かと感じたものでした。

 今回のメール問題をめぐる一連の流れを見ていて、若々しさとか、従来型の政治家臭さがないといったことと、政治家に限らず、社会をリードする大人としての資質は別のことだと、多くの人が気づいたのではないでしょうか。  

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 期待される医師像(2月20日)

 20日午前、高知県の東京事務所で、国が進めようとしている医療構造改革をテーマに、厚生労働省の幹部と意見交換をしましたが、この改革には、以前この欄に書いた、療養病床の問題だけでなく、医師の仕事の仕方や、それを誘導する診療報酬の在り方も、大きく関わっていることを学びました。

 この制度改革では、1月30日のこの欄にも書きましたように、本県にとっては、介護型の療養病床が廃止されることの問題が、重くのしかかってきますが、もう少し前向きにこの問題をとらえると、医師の勤務の在り方が、問われてくることがわかります。

 というのも、この制度改革の持つ、財政問題への対応という背景を一旦横に置いて、目指すべき将来像の部分を前向きにとらえてみますと、そこには、病院などの施設で、人生の最期の日々を送るのではなく、住み慣れた自宅、または地域の居宅で過ごしてもらおうという、クォーリティー・オブ・ライフ(QOL)、生活の質の向上という狙いがあるのですが、それを実現するためには、開業医の方々の、仕事の仕方が鍵になるからです。

 話を聞きますと、2015年には、介護保険は、地域居住者へのサービスを、中心にしたものにしていきたいということで、制度的には、国土交通省が進めている、高齢者有料賃貸住宅を高齢者特定施設と位置づけて、濃密な介護サービスが提供できるようになりました。

 また、診療報酬でも、開業医の外来診療の点数を下げて、逆に、在宅患者の診療の点数をあげることで、在宅介護や在宅医療を支えるための、往診をふやす呼び水にしています。

 さらに、国との協議によって、県ごとに、診療報酬に手を加えることが出来るようになったため、これを使って、県としての、医療誘導をしてほしいとの話もありましたが、この点は、よく勉強をしないといけません。

 一方、こうした地域医療を進めるにあたっての問題が、医師の都市部への偏在がもたらす、地方の医師不足です。

 この背景には、臨床研修という制度が始まったことなどから、従来大学の医局が持っていた人事権がなくなって、医師が、自由に勤務地を選べるようになったという現実があります。

 もちろん、これは職業選択の自由にも関わって、難しい問題なのですが、将来の姿を、地域での在宅医療や在宅福祉に求めるのなら、研修を終えた医師が、在宅医療をやりたいと思うような、インセンティブが必要ということになります。

 これに関して、厚生労働省の幹部は、社会的な医療への貢献という基準を、何らかの形で作りたいと話していました。

 あわせて、県レベルでは、医師の養成について、地元の高知大学医学部と、十分にすりあわせてほしいとの要請も受けましたが、当然のことながら、医師会との協議も重要になってくると実感しました。

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 妻とのラジオ初共演(2月19日)

 19日夜、東京の文化放送で、高知をPRするラジオ番組に出演しましたが、スタジオに妻と並んでの初共演になりました。

 ラジオふるさと便と題されたこの番組には、毎年お誘いを受けていますが、今年は、土佐藩の初代藩主、山内一豊と妻の千代の夫婦春秋を描いた大河ドラマ、「功名が辻」がテーマでしたので、わが家の千代さん役にあたる妻と、初共演という運びになりました。

 僕は、NHK時代の経験もありますし、今も地元のラジオ番組で、インタビュー役を務めていますので、ラジオのスタジオは手慣れた場所ですが、妻にとっては、初めての全国放送のラジオ出演でしたので、それなりに緊張をしたようです。

 しかし、始まってしまえばどうにかなるもので、高知のPRだけでなく、自らの内助の功ぶりも、さりげなくPRしていました。

 後で、番組の担当者の評判を聞きますと、僕自身の語り口も、これまでで一番の出来だったということですので、妻が横にいるだけで、普段にはない何かの作用があったようです。

 そう言えば、この番組は、スタジオに持ち込んだ地元の特産物を、飲んだり食べたりしながら、おしゃべりをするのが売りの一つですので、あい間あい間に、大好きな「芋けんぴ」をポリポリとかじれたのも、妻の安定剤になったかもしれません。

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 複雑な思い(2月18日)

 18日午後、琵琶湖のほとりにあるホテルで開かれた、福祉関係のフォーラムに出席しましたが、あまりの盛会ぶりを見て、複雑な気持ちになりました。

 アメニティフォーラムと題されたこの会は、地域福祉など、福祉に関する課題を題材に、毎年開かれていますが、今年は、障害者自立支援法がテーマで、僕もパネラーの一人として参加しました。

 驚いたのは、会場をいっぱいに埋めた、参加者の数の多さで、千数百人という参加者のため、舞台に上がると、一番後ろの席はよく見えないくらいです。

 かつて、公共事業華やかなりし時代には、道路だ砂防だ漁港だと、事業別の同盟会や協会があって、大会が開かれるごとに、全国から大勢の人が集まって、予算要求などに気勢をあげたものでした。

 それに引きかえ、福祉関係の会の場合は、医師会などが絡む場合を除けば、公共事業の関係に比べて、マイナーな印象をぬぐえませんでした。

 そんな、ひと昔前のことを考えると、この日の会場の様子には、まさに隔世の感がありますが、それだけに、公共事業が福祉の分野にシフトしてきたような錯覚さえあって、少し複雑な思いにかられました。

 などと言うと、この機会に何かを学ぼうと、真剣な面もちで参加された方々には、大変失礼な言い方になりますので、その点はお詫びしないといけませんが、自分自身の福祉に対する先入観が、すでに古びてきているんだなと思わされたひと時でした。

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 ついでの効用(2月17日)

 17日午前、県の連合婦人会の役員と、懇談をする機会がありましたが、その中で、「ついでの効用」を学びました。

 婦人会には限りませんが、地域でボランティア活動をされている団体の方とお話をしますと、高齢化が進んで、若い人も減ってくる中で、会員の確保がとても難しいという話になります。

 それだけでなく、ボランティアに手を貸してと誘っても、なかなか顔を出してくれないといった、ぼやきも出てくるのですが、そんな時、何も初めからボランティアへの参加を求めなくても、何かのついでに手伝ってもらえばいいというのが、「ついでの効用」の提案でした。

 例えば、小学校での、登下校の際の見守りを例にとれば、そのためにだけでは手を貸してくれないとしても、「犬の散歩の時間を登下校の時間にあわせて、そのついでに、通学路を散歩してくれませんか」と持ちかければいいというわけです。
 
 確かに、犬の散歩のように、毎日やっていることとあわせて、ついでにしてもらえば出来ることは、この他にもいっぱいあるのではないかと思いますし、こうした、したたかな知恵が、地域の力につながるのだろうと感じました。 

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 デスクはいるのか(2月16日)

 16日の国会で、民主党の永田議員が取り上げた、ライブドア事件にかかわる、メールをめぐるやりとりを聞いていて、記者時代を思い起こしながら、果たして、民主党には、デスクはいるのだろうかと心配になりました。

 このメールは、ライブドアの前社長の堀江被告が、自民党の幹事長の息子さん宛に現金を振り込むよう、社内の人に依頼したメールだと言われますが、この程度の証拠で、よくここまでの質問が出来たものだと、ある意味不思議に感じました。

 というのも、メールですから、筆跡はもとより、サインや押印など、個人を特定できるものは何もありませんし、誰かが創作をしようとすれば、簡単に出来そうにも思えるからです。

 また、正面玄関から訪ねて行っても、まともに答えてもらえるとは思いませんが、全ての資料を押収している検察庁に、この情報を当てて、反応を探ってみたのかと聞いてみたくもなります。
 
 もし、これが、マスコミの中でのことならば、デスクが、検察庁の反応はもちろんのこと、情報源はどういう人物か、どういうルートで情報がもたらされたのか、他に傍証なり証人なりがいるのかなどを、事細かに聞くことでしょう。
  
 それだけでなく、これだけの内容の情報なら、一人の記者に任せずに、チームを組んで、裏を取るための取材をさせることになります。

 などと考えながら、どんな経歴の議員さんだろうかと調べてみますと、絵に描いたようなエリートコースを歩まれた方でしたので、大丈夫かなと、一層心配がつのりました。

 それにしても、民主党内では、きちんとしたデスクワークが出来ているのでしょうか。

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 トライから光が見える(2月15日)

 15日午後、県庁のホールで、若手の職員を中心にした職場の体験発表会、「トライ・アンド・トライ」に参加しましたが、職員の声を聞いていて、光が見えてくる気がしました。

 高知県では、長年、県民の皆さんと同じ視点で仕事の出来る県庁を目指して、経営品質の向上に取り組んできましたが、その一環として、若手の職員が中心になって、職場での県民本位の試みを発表しようというのが、「トライ・アンド・トライ」ですが、3回目を迎える今年は6つの職場が参加しました。

 僕が、聞いていていいなと思ったのは、発表をした職員が、自らの気づきを素直に表現した言葉でしたので、その一つ一つを書き起こしてみます。

 まずは、新規就農を目指す人のために、研修のお世話をしている職員ですが、「失敗をしに来い」とか、「鮎や鰹も食べさせるから」といった、相談会での口説き文句の話に始まって、インターネットで農業を始めるまでの基礎知識を教える、「新いなかビジネススクール」のスクーリングの参加者が、15年度の7人から、16年度は20人、17年度は54人と年々ふえてきた背景に、日程の中に土曜と日曜を含めるといった、工夫があったことが紹介されました。

 お客様から見れば当然のことでしょうが、それに気づくことが、まず大切なことなのです。

 また、福祉保健所の職員からは、これまでは、相手が何をしたいかをさぐらないままに、「これをやりましょう」と押しつけていたけれど、最近は、「どうすればいいと思いますか」と、相手の意見を聞くようになったという話がありましたが、そうした投げかけから、民間のグループとのネットワークの輪が広がってきています。

 嶺北地域と呼ばれる中山間地域で、「れいほく八菜」というブランドを使って、環境にやさしい野菜の売り出しに取り組んでいる、改良普及の職員からは、16人で始まったグループが、300人に広がって、売り上げも年間3億円を超えるようになったことの紹介とともに、「四国の中心で環境を叫ぶ」といった、熱い言葉も語られました。

 また、商店街の支援に関わっている職員からは、手とり足とりでは、いつまでも独り立ちは出来ないとの思いで対応していたところ、半年たった頃に、地域の人たちから、「街のためを思って、きつく言ってくれているのがわかった」と、言ってもらえたという話がありました。

 もう一人、別の福祉保健所の職員は、本の読み聞かせの運動をしている方と、「本とお話で地域を結ぶフォーラム」を開いたのですが、「県庁に入って、一番楽しい仕事だった」と表現していました。

 最後に、NPOの担当をしている職員からは、「県庁の中で、NPOとの協働を働きかけると、今やっている仕事は協働には向かないとか、どんなNPOがあるかわからないといった反応が返って来るけれど、自分も担当になるまでは、NPOとは何かがわからなかった。しかし、今は、行政からではなく、現場から出たものが、新しい取り組みにつながっていることがわかってきた。もし、前の職場にいた時に、そのことに気づいていれば、一人悶々とせずに相談が出来たと思う」といった話がありました。

 聞く方によっては、「それが何なの」という反応が返ってくるかもしれませんが、発表にあたった職員と住民との関わりの変化や、それを通じて、職員が自らが気づいたことに耳を傾けていますと、このトライの中に、県庁の明日を照らす、光があるのではないかと感じました。

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 地球の裏側からの提案(2月14日)

 14日午後、去年高知の工場を閉じて、ブラジルで製糸工場の経営を始めた知人から、新天地での苦労話を聞きました。

 この方は、去年、県内の奈半利町で営んでいた、絹の製糸工場をたたんだのですが、縁あって、ブラジルのパラナ州にある、日本企業の製糸工場を、去年の8月から引き継ぐことになりました。

 ブラジルでは養蚕が盛んで、この工場で使う繭も、全て近隣の1500戸余りの農家から調達をしていますが、このうち、日系の農家は、わずか14戸しかないとのことですので、こんなところにも、国際化の波は確実に訪れています。

 予想したより順調な滑り出しの中で、心配事はと言えば、全く読めないポルトガル語の書類が、次々とまわってくることですが、「わからない書類にサインをして、会社をつぶした人がいるんですよね」などという、そら恐ろしい話を聞きながら、おそるおそるサインをしているのだそうです。

 また、現地では、「R」を「らりるれろ」で発音しないために、サッカーの選手で言えば、「ロベルト」や「ロナウド」が、「ホベルト」や「ホナウド」になるそうで、最初はかなり戸惑ったと言います。

 その彼が提案してくれたのは、昼と夜が全く逆な、ブラジルとの関係を活用したアイディアで、県庁を出る時に、残業分の書類の整理をブラジル側に発注しておけば、翌朝には、書類が出来あがっているという案配です。

 こうした、時差を活用したビジネスは、何も新しいことではなくて、すでに多くの企業で実例がありますが、高知にゆかりの企業がブラジルに進出をしたとなれば、将来はブラジルへのアウトソーシングも、現実の検討課題になるのかもしれないと思いました。

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 追い山に来たかね(2月13日)

 13日夜、狩猟が趣味の知人たちが捕った、キジやコジュケイを味わう会に参加しました。

 この仲間とは、高知に来た時以来のおつき合いですが、毎年この季節になると、キジやイノシシを、鍋やすき焼きにして楽しんでいます。

 というのも、この中の数人の仲間が、数十年来、狩猟を趣味にしているからですが、参加者が一人一人近況報告をする中でも、最近の猟の話が出てきました。

 その話を聞くだけでも、最近は里山が段々と姿を消して、動物たちの居場所が少なくなってきている様子が伝わってきますが、そんな仲間がある日、獲物を求めて山里を歩いていると、道端で出会った杖をついたお婆さんから、「追い山に来たかね」と声をかけられました。

 追い山とは、獲物を追って山に来た、つまり猟に来たという意味らしいのですが、「そうよ」と、一人が相づちをうっているうちに、コジュケイが飛び立ったため、仲間の一人である某社の社長が、パンパーンとコジュケイを撃ち落としました。

 そこまでは良かったのですが、そのすぐ後に、今度は鴨が姿をみせました。

 ところが、くだんの社長さんは、さっきのコジュケイで、弾を全て撃ちつくしていたため、あわてて弾を込め直したのですが、時すでに遅し、鴨は悠々と飛び去っていました。

 ことの成り行きを、逐一見守っていたお婆さんは、杖をついたままの姿で、「下手やねえ」とひと言言い残すと、その場を後にしたそうですが、話を聞いているだけで、山里の長閑な空気が伝わってきました。

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 さらに手直しを(2月12日)

 12日は、お休みの一日でしたが、例の自伝の最終の手直しをしました。

 記者時代の原稿でも同じ経験をしましたが、文章の内容をチェックしていると、色々と問題や疑問が出てくるもので、あっという間に、一日が過ぎてしまいました。

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 母は強し(2月11日)

 11日夜、各種の障害のある方々との、懇談の会に出席しましたが、三人のお母さんの経験談が心に残りました。

 一人目は、未熟児網膜症のために、生まれながらに失明した息子さんを持つお母さんで、鉄棒のさかのぼりを教えた話を聞いていますと、恐がらなかったんだろうかとか、本人が見ることの出来ない体の動きを、どうやって教えたんだろうかと思いがめぐります。

 特に、彼が一人で盲学校に通い始めた時に、バスを間違えないだろうか、横断歩道をまっすぐ渡れるだろうかと心配になって、通学路を先回りして確かめに行ったという話からは、母ならではの思いが伝わってきました。

 また、6人の子を持つお母さんは、3男が肢体不自由、一番下の双子のお子さんが聴覚障害という境遇ですが、出来ないことを嘆くのではなく、お兄ちゃんは歩けないけど口が利ける、弟は、話は出来ないけれど動き回ることは出来ると、出来ることを前向きにとらえていきたいと言います。

 そんなお母さんの心配は、自転車に乗って買い物にも出かけられるようになった、耳の不自由な8才の男の子のことで、見た目だけでは障害があるとはわからないため、後ろからクラクションを鳴らされても気づかないと気をもみます。

 このため、視覚障害者の持つ白い杖のように、ひと目で耳が不自由だとわかるような、統一のワッペンなどが考えられないかとの提案を受けました。

 もう一人は、やがては寝たきりになるとの宣告を受けている、進行性の難病の高校生のお母さんで、本人は、「健常者に存在を知ってもらうために、普通校に行きたい」と頑張ったのですが、夢かなわずして、養護学校への転校を余儀なくされました。

 普通校に通っていた時に先生が、彼があることが出来たかどうかを、本人にではなく介護の人に聞くのを見て、「コミュニケーションがとりにくいにしても、なぜ、僕に直接聞かないんだろう」とつぶやいた話など、胸を打つエピソードがいくつか紹介されました。

 どのお母さんも、気負いや被害者意識は、全く感じさせませんし、逆に、毎日を前向きに生きている様子がよく伝わってきて、ほのぼのとした温かさを感じました。

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 トヨタ方式恐るべし(2月10日)

 10日午後、トヨタ方式の生産管理システムを導入している、県内の工場を見学しましたが、かつて1ヶ月かかっていた工程が半分以上に縮まるなど、その威力は予想を超えるものでした。

 この会社は、ミロクテクノウッドといって、ライフル銃などを生産している、ミロク製作所の関連企業ですが、ライフルの銃床を作るための、木を扱う技術をいかして考案した木製のハンドルを、トヨタの自動車に納めています。

 この日は、木製ハンドルの、納入先の企業の社長がお見えになったため、挨拶を兼ねて工場見学に伺ったのですが、かつては、工場内のあちこちに置かれていた、ハンドルの半製品を乗せた棚がほとんど姿を消していて、必要なものを、必要な分だけ入れて流していくといったトヨタ方式が、着実に実行されていることがわかります。

 中でも驚いたのは、工期の短縮ぶりで、初めのうちは31日かかっていたものが、今では13日間で仕上がるようになっていました。

 その主な理由は、ハンドルの革巻きの工程を、愛知県内から高知に移したためですが、それだけでなく、様々な工夫を積み重ねて、期間が半分以下になっていました。

 また、31日かかっていた時の日々の工程と、13日になってからの工程が、工場の壁に二枚の巻紙で、上下に並べて示されていますので、どこに無駄があったのかが一目瞭然になっています。

 ところが、トヨタの本社時代にも、生産管理の責任者をしていたという、関連企業の社長さんによると、現在13日間の工程を、次は、7日間に短縮するのが目標だとのことで、トヨタ方式恐るべしの感を新たにしました。

 こんな話をしますと、労働過重をも余儀なくするような、企業の効率第一主義をほめたたえるのかと叱られそうですが、これまで県内の企業には、生産管理の意識が薄かった面がありますし、そのことが、企業の競争力の弱さにもつながっていますので、こうした取り組みが、県内の他の企業にも、参考になればと感じました。

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 公共事業への目線(2月9日)

 9日夜、パネラーとして出席した、人口減少を考えるフォーラムの席で、若手の職員から、18年度の予算で、なぜ公共事業の経費を積み増したのかと質問を受けましたが、建設事業に対する職員の意識の変化が感じられて、ある意味うれしく感じました。

 高知県では、平成19年度以降も、財政状況が厳しくなることを予想して、借金の返済にあたる、公債費の償還の期間を延ばすことで、毎年の返済額を少なくする手だてをとりました。

 とは言え、借金の総額が減るわけではありませんから、最終的には、少し多めの金額を返さないといけないのですが、ここ3年程の特に厳しい時期には、年間数十億円の単位で負担を減らすことが出来ます。

 ところが、4月から始まる18年度の予算では、すでに、基金の取り崩しなどによって、財源の不足を埋めていましたので、借金の借り換えによって生じた負担軽減の分は、18年度に限っては、ゆとりの資金ということになります。

 そこで、南海地震への備えとか、地域の経済や雇用に、フローの面で大きな影響を与える建設事業に、予算の積み増しをしました。

 職員から質問を受けたのはこの件で、「これまで、公共事業優先の予算を変えるために、県庁全体で取り組んできたのに、ゆとりが出来たからといって、なぜまた、公共事業的な予算を積み増したのか。もし、予算を積み増すのなら、街の自転車道の整備を一気に進めるとか、お年寄りのために過ごしやすい街の整備を進めるとか、今手をつけるべきことは別にあったのではないか」というのが、その趣旨でした。

 これに対しては、「せっかく経済対策の意味を持たせるのなら、県の単独の予算ではなく、国の予算も取り入れた方が効果的だが、すでに、国の締め切りも終わっているので、出来る事業が限られていた」とか、「この経済状況の中で、中山間をはじめとする、地域の雇用の確保を考えると、いずれやらなくてはいけない建設事業を、前倒しして手がけることには合理性がある。また、その中でも、南海地震への備えなど、他の意味を持つ事業を優先しているので、従来型の公共事業の積み増しとは少し意味が違う」といった答をしましたが、同時に、「こういう目で見ている職員がいるんだ」と、新鮮な感覚を覚えました。

 というのも、ひと昔前ならば、公共事業を積み増すことに、疑問を感じる職員は多くはなかったと思いますし、疑問を持ったとしても、そのことを、知事にぶつける職員はいなかっただろうと思うからですが、言われてみれば、もっと違った視点を持っても良かったのかなと思いました。

 決して、今回の判断が不正解だったとは思いませんが、漫然とした公共事業の積み増しに、強い疑問を持つ職員が、また、これからの時代に求められる、新しい形の建設事業は何かを、真剣に考えようとする職員がふえてきたとすれば、それは、とてもうれしいことです。

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 よさこいキャビアに脚光が(2月8日)

 7日午前、東京の表参道で、キャビアの専門店を開いている方から、高知産の「よさこいキャビア」の将来性について、うれしい話を聞きました。

 この方は、表参道の商店街の理事長で、毎年8月に、明治神宮への奉納のお祭りとして、表参道を舞台に開かれている、スーパーよさこいを通じてのおつきあいですが、多角経営の一環として、日本では唯一つのキャビアの専門店を開いています。

 このため、県内の春野町で、養鰻用の池を使って、キャビアの親である、チョウザメを育てている人がいることを紹介したところ、近くを流れる仁淀川の、夏は冷たく冬は暖かいという伏流水の恵みで、とてもいいキャビアがとれることがわかったため、「よさこいキャビア」の名称で、お店で使っていただくようになりました。

 フォアグラやトリュフと並んで、世界三大珍味の一つと言われるキャビアは、カスピ海産が有名ですが、油田開発の影響で、カスピ海のチョウザメの数が減って来ていることから、去年アメリカが、稀少動物の保護の観点から、カスピ海産をはじめ、アムール川・黒竜江産のキャビアの輸入を、差し止めるといった動きが出ています。

 このため、世界的に品不足感があって、ホワイトフィッシュという別の魚の、乳白色の卵に着色をして、キャビアとして販売している例もあるそうで、世界的に、本物のキャビアの価値が高まってきていると言います。

 そこで、風は自ずと春野産の「よさこいキャビア」に吹いてくると思うのですが、まだ、広く生産されているわけではありませんから、今は、年に200キロから300キロくらいしかとれません。

 とは言え、稚魚から卵がとれるまでには7年かかりますので、すぐに量産とはいかないのですが、それだけに、準備をして取り組んでいけば、他の地域にすぐに追いつかれる心配もありません。

 ただ、仁淀川の伏流水があればこそ、極上のキャビアがとれるわけですので、お話を聞いた理事長さんからは、「仁淀川の清流を守って下さいね」と、釘を刺されてしまいました。    

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 マニフェストの活用(2月7日)

 7日午後、東京で開かれた、分権型政策制度研究センターの総会に出席しましたが、長く地方分権の問題に取り組んでいる有識者から、国との戦い方の知恵を授かりました。

 このセンターは、三位一体の改革や道州制をめぐる議論など、国と地方との関係に関わる課題に、積極的に提言をしていこうと、学者やジャーナリストをはじめ有志の知事が集って、昨年立ち上げました。
 
 この日も、三位一体の改革に対する評価や、今後の対応などについて意見交換をしましたが、その中で、有識者の一人が、「これまで国は、建設事業は、建設国債という借金を元手に行っているので、地方に移すべき財源がないという理屈で、建設事業を税源移譲の対象にすることをかたくなに拒んできたが、今回、施設整備費の一部が地方に税源移譲されたことで、小さな風穴があいた。そこで次は、この建設事業の権限と財源を、全面的に地方に取り込むことが出来れば、国と地方の関係はドラスティックに変わる」と、発言されていました。

 この考えには、僕も基本的には賛成ですが、以前、全国知事会でも発言をしましたように、地方は国に対して、地方の考え方を飲ますことの出来るような、具体的な武器を持っていませんので、いつも、国に押し切られてしまうことになります。

 そこで、この日も、そのことを投げかけたところ、委員のお一人が会の終わった後に、こんな入れ知恵をしてくれました。

 それは、民主党のマニフェストに、そのことを明確に書き込むよう働きかけてはどうかというアドバイスで、そうすることが、自民党に対する牽制にもなるというのです。

 確かに、行政上の力関係では戦えないのなら、政治の場で戦っていくしかないのですが、そうなると、政党の相乗りの推薦を受けている人は、戦いにくいのだろうなと心配になりました。

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 給料と退職金の関係(2月6日)

 6日午前、知事・副知事と県議会の議員の、報酬などを検討する審議会から、給料と退職金の引き下げを求める答申をもらいました。

 数字的なことはともかくとして、自分自身の退職金と月々の給料とを比べてみますと、確かに退職金は、高すぎると言われても仕方ないかと思います。

 しかし、仕事の内容や責任の重さを考えれば、月々の給料は、決してそれに見あったものではない、というのが正直な実感です。

 ここからは想像ですが、これらの制度が出来た当時に、税金のことなどを考えて、給料を低めに押さえるかわりに、退職金を厚めに設定した歴史があったのかもしれません。

 ですから、そろそろ、給料と退職金を分けて、個別に額や率を考えるのではなく、全体的な見直しが必要なのかもしれませんが、全体といえば、この審議会の中でも委員の方から、議会の議員の定数などについても、ご意見があったということですので、これらのことも含めた、開かれた議論が必要な時なのかもしれません。

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 プレゼンテーションの道具(2月5日)

 5日午後、高知大学で開かれた、小中学生の、パソコンを利用した作品展の表彰式に出席しましたが、年々、使い方の幅が広がってきていると感じました。

 「のびのびパソコン作品展」と題されたこの発表会は、今年で12回目を迎えますが、パソコンを活用した授業に、熱心に取り組んでいる小中学校の先生や、関係する企業の方々などに支えられて、少しずつ裾野も広がってきています。

 発表の内容も、初めのうちは、パソコンを使ってのお絵かきが中心でしたが、最近は、お絵かきやアニメのレベルそのものも上がってきましたし、ホームページの部門など、意見発表の手段としてITを活用する技も、格段と進歩してきました。

 この日も、中学生のグループが、パワーポイントを使って、いの町の枝川地区から仁淀川まで、大雨の際の雨水を逃がすために掘られた、導水管のルポを披露しましたが、僕もまだ見たことがない導水管の内部の映像をはじめ、十分なプレゼンテーションが出来ていました。

 作品展全体を見ていて、IT関連の教育も、まずは使ってみる時代から、それを使って何をするのか、という段階に来たのかなと感じました。

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 猪口さんの印象(2月4日)

 4日午前、徳島県鳴門市のホテルで、少子化問題担当の猪口邦子大臣と、四国4県の知事との、意見交換会が開かれました。

 正直を言って、猪口さんのような経歴の女性は、あまり得意なタイプではありませんので、これまでは、若干の偏見をもって見ていました。

 しかし、初めてお目にかかった猪口さんは、なかなか天真爛漫な風情で、少なくとも、お高くとまったといった雰囲気ではありません。

 それだけに、一所懸命この問題に取り組もうとする姿勢が、ひしひしと伝わって来るのですが、その分、まわりを固める霞ヶ関の方々との、温度差はどうなのだろうかと、余計な心配をしてしまいました。

 少子化問題は、あまりにも裾野の広いテーマですので、いかに力があっても、形にまとめていくのは難しいとは思いますが、「でも頑張ってほしいなあ」と思わせる、純真さがありました。

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 少子化と企業の役割(2月3日)

3日午前、4日に予定されている、少子化担当大臣との懇談に備えての、事前の勉強会をしましたが、海外の事例から見ても、企業の役割に、大きな重みのあることを勉強しました。

 少子化に対しては、その流れを止めて、出生数が増えるような政策をとるのか、それとも、少子化の要因の一つになっている、未婚率の上昇や晩婚化などを、成熟社会には避けられない社会現象と受けとめて、それに見あった社会システムを作るのかといった、二通りの考え方があります。

 とはいえ、いずれにしても、地方に出来ることには限りがありますので、少しでも、子供を産み育てやすい環境を作りたいという思いから、わが県でも、ゼロ才児の保育や延長保育の拡大など、子育ての支援策を工夫してきました。

 ところが、この日の意見交換の中で、職員の一人から、「これまで、子育て中のお母さんが働きやすい環境を、と考えて進めてきた支援が、企業から見ると、逆に、そうしたお母さんを、働かせやすい環境づくりになっていたのではないか」との指摘を受けて、そう言えばそうかなあと感じてしまいました。

 というのも、本当の意味で、子育てと仕事との両立を支援するのなら、仕事中に子供を預かる仕組みだけでなく、子育てのための時間やゆとりを作り出す工夫を、雇用主と一緒になって考える必要があると思ったからです。

 その代表的な例が、オランダの政・労・使の間で、1982年に結ばれたワッセナー協定という取り決めで、労働側は、全体の賃金水準の切り下げに合意することで、多くの労働者の雇用の場と、労働時間の短縮による、ゆとりの時間の確保を図ります。

 一方、経営者側は、全体の賃金の抑制にあわせて、労働時間の調整に努力するほか、正規の社員とパートの社員との格差をなくすように努めます。

 あわせて、政府は、労使の合意を尊重して支援していくといった内容になっています。

 こうした流れの中で、オランダでは、正社員に対するパートの社員の賃金格差の平均が、0.93まで縮小されていますので、0.68にとどまっているわが国と比べて、パートの社員でも、安定的な収入と子育てのためのゆとりの時間が、確保されていることになります。

 つまり、「夫婦で1.5」の働き方をすることで、残りの0.5を、家族や余暇のために使おうという考え方ですが、その結果、オランダでは、女性が一生のうちに出産する子供の数の平均に当たる、合計特殊出生率が、1995年の1.53から、2003年には1.75まで上がっています。

 このオランダの例とは、全く手法が異なりますが、同じく出生率の低下に悩んでいたフランスでは、国を挙げての基金を設けて、これを原資に、第2子以降、20才未満のこどもに支給される家族手当など、30種類に渡るメニューで、子育てを財政的に支援する手法をとりました。

 この結果、フランスでも、1995年には1,70まで落ちていた合計特殊出生率が、2003年には、1.89まで回復をしましたが、家族給付全国公庫が管理する拠出金のうちおよそ6割は、民間の企業からの出資ですので、手法のいかんを問わず、少子化対策にあたっては、企業の果たす役割が大きなことがわかります。

 来年度から、わが県も、少子化対策のチームを立ち上げますが、小なりと言えども企業との連携が考えられないか、知恵を絞ってみなくてはと思いました。

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 ポスト率の高さ(2月2日)

 2日午前、今後の人事や組織について、担当の職員と意見交換をしましたが、まだまだ多くの課題があると感じました。

 その一つは、ポスト率の高さですが、もちろん郵便ポストのポストではありません。

 ここで言うポスト率とは、職員の総数に対する班長やチーフ職以上の職員、つまりは部下を持つ職員の比率のことで、10年前は、県庁全体で33パーセントだったものが、今は、37.4パーセントにまで上がっています。

 また、その内訳を見ますと、事務職でも39.1パーセントの高さですが、土木職のように、44.2パーセントまでいっている部署もありますので、この率を、いつまでにどこまで落とすといった目標を、定める必要があると感じました。

 もう一つの課題は、技術の職場の人事を、それぞれの部局に委ねていることで、人事権が一本化されていないという問題はもとより、例えば、採用の時には、土木職として一本になっているのに、初めに配属された先が、道路や河川などを扱う土木部か、それとも、農道や農地の整備を担う農業土木かというだけで、その後、別々の人事体系にのってしまうという不合理もあります。

 それだけでなく、そもそも、発想が縦割りになる原因にもつながっていると思いますので、まずは人事の面から縦割りをなくしていくことも、時代が求める方向ではないかと感じました。 

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 出づるを制す(2月1日)

 1日午前、日赤の血液センターの方から、県内の血液事情を聞きましたが、血液の世界でも、「出づるを制す」の考え方が必要なことを学びました。

 高齢化が進みますと、輸血を受ける側の80パーセントを占める、50才以上の世代がふえる反面、献血をしてくれる若い世代の人口が減りますので、一度に400CCの献血をふやす必要があります。

 ところが、高知県の場合、企業の数とともにサラリーマンの層も薄いため、400CCの献血の対象になる、30才から39才の男性の献血率が全国平均を下まわっています。

 ですから、こうした事情によって、県民の命が、県民の善意だけでは支えきれない現状にあることを、広く県民の皆さんに知ってもらうための、PRの努力が必要ですが、もう一つの課題が「出づるを制す」なのです。

 というのも、赤血球製剤の使用量は、国がガイドラインを設けたこともあって、全国的に減ってきていますし、人口の構造や年令の構成が、我が県と似ている秋田県や島根県などでも、使用量は、横ばいまたは減少に転じています。

 ところが、これに対してわが県では、赤血球製剤の使用量が、あいかわらず右肩上がりになっている上、人口千人あたりの供給状況は、中四国ではトップ、全国平均と比べても、10ポイント以上も高くなっています。

 このため、県、医師会、大学、大手の病院、さらには、認定輸血技師なども入った輸血適正化委員会を設けて、本気で「出づるを制す」に取り組まないと、血液事情はますます厳しくなるというのが、日赤の担当者からいただいた提言でした。

 厳しい財政環境の中で、財政の収支の改善に向けては、しばしば、「出づるを制す」の必要性が説かれますが、輸血にまで、この考え方が必要とは気づきませんでした。

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 2月は色々と重なります

 2月は、予算の最終調整から、新年度の人事、さらには大切な県議会を、1年の中でも、重い仕事がめじろ押しです。

 このため、なかなかブログを書く暇がないまま、あっという間に3月に突入しました。

 この間、東京在住の方からも、「何故ブログをやめたのか」と、お問い合わせのメールをいただきましたが、このような事情で時間が過ぎただけで、決して、やめたわけではありませんでした。

 四国アイランドリーグの、高知ファイティングドッグス監督の藤城さんによると、元巨人の元木さんは、「継続は疲れなり」と言って、周りを笑わしていたそうですが、僕は、オーソドックスに「継続は力なり」ということで、再びブログを再開します。

 また、このような経過のため、後になってのまとめ書きになりましたが、民主党永田議員のメール問題なども、内容が後付けにならないように、十分に注意をしました。

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 外国選手の採り方(1月31日)

 31日午後、県内の春野運動公園でキャンプインしている、Jリーグのセレッソ大阪の選手たちを激励しました。

 セレッソは、4年続けて、高知で春のキャンプを張ってくれていますので、今年もようこそと、差し入れを兼ねた激励に出かけたのですが、その際、セレッソの社長さんに、外国人選手の枠の活用について考え方を聞いてみました。

 Jリーグでは、選手として登録できる外国人選手の枠を、3人までと決めていますが、2~3年後の戦力を見通して、この枠を越える数の外国選手を受け入れることも可能です。

 このため、セレッソには5人の外国人選手がいますが、いずれもブラジルの選手で、このうち2人は、将来の戦力を期待された、いわば先物買いの10代の選手です。

 ただ、チームによっては、韓国やヨーロッパ、南米から、それぞれ一人ずつ選手を入れているところもありますので、セレッソでは、なぜブラジルの選手ばかりを採るのかと尋ねてみました。

 すると、3人の国が違えば、通訳も3人必要になるという、経営上しごくもっともな理由とともに、同じ国の選手でまとめれば、選手同士で悩みを相談し合えるという利点を挙げていました。

 それに加えて、セレッソには、かつてブラジルのナショナルチームでキーパーを務めた選手が、在籍していたことがありますが、彼が、帰国後母国でサッカーの協会の仕事をしている関係から、日本の風土や環境にあった選手を、推薦してもらえるという事情もあるようです。

 では、ブラジルの選手にとって、Jリーグの魅力はどうかと言えば、向こうでは、月給が日本円にして5万円程度のプロの選手が一杯いるため、Jリーグの関係者がスカウトに来たと聞けば、選手達は、何とか目にとまろうと必死にアピールするとのことでした。

 去年は、あと一歩のところで優勝を逃したセレッソですが、今年は、高知県出身では初めてのJリーガーが入団しましたので、是非とも昨年の雪辱を果たして欲しいものです。

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