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2006/08/11

三日妻の正体(7月30日)

 30日夜、知り合いのマグロ船の船長と、夕食を共にしましたが、若かりし頃の思い出話を聞いて、大笑いしてしまいました。

 この方は、高知の出身で、長く、北海道のマグロ船で船長をしていましたが、北海道の船主が廃業したのを機会に、今度は自分で船を購入して、高知港を母港とするマグロ船の、船主兼船長として、今も世界の海をまわっています。 

 これまでの最高記録では、一日の漁で、5000万円の水揚げをあげたことがあるという、わが国でも有数の、腕っこきの船長ですので、世界を股にかけた経験も話題も豊富です。

 中でも面白かったのは、南米のペルーでお世話になった、現地女性の話で、3日間をともに過ごした後、4日目の出航の朝に目をさますと、すでに早起きをしていた彼女は、かいがいしく台所で、味噌汁を作ってくれていました。

 その後ろ姿が実にさみしそうで、いざ出発という時にも、さめざめと泣き出す始末です。

 それを振り切って、バスに乗ったものの、いつまでも手を振る彼女の姿にほだされて、もう1日出航を延ばそうと、次の停留所でバスを降りました。

 ところが、そこから一目散に、彼女の家に戻ってみると、彼女は、もう別の男と、手を組んで歩いていたというのが話の落ちで、どっと座がわきました。

 それは、日系の人ですかと尋ねますと、いや現地の人ですとの答えでしたから、それじゃ、よく味噌汁が作れましたねと言いますと、「そうか、考えてみれば味噌汁も、誰かに教わってたんだな」と、船長さんは悔しがっていました。

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