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2007/01/22

公定歩合据え置き(1月19日)

 19日午後、県東部の田野町と室戸市で開かれた集まりで、このところマスコミを賑わせている、公定歩合のことを話題にしてみました。

 それは、中央で下される政策判断が、自分たちの暮らしにどう関わってくるかを、みんなに考えてほしいと思ったからですが、公定歩合の据え置きによって利子が増えないことは、住宅ローンなどの借金をしている人には、吉報かもしれません。

 しかし、年金で暮らしているお年寄りにとっては、決して喜ばしいことではないはずだと、お話しをしました。

 その背景には、この夏の参議院選挙を前に、公定歩合を引き上げることで、景気に悪い影響を与えたくないという、政府与党の判断が働いたと言われますが、政府と日銀との間の力関係の真相はともかく、大企業の収益をさらに増やすことで、やがては、国全体に富がまわるようになるという考え方も、理屈としては成り立たないわけではありません。

 ただ、その理屈が通用するためには、大企業であがった収益が、国全体に流れていくルートが、確保されていないといけません。

 そこで、大企業の収益が流れるルートを考えてみますと、一つは法人としての税金を通じて、そして、もう一つは、取引先の企業への発注や、賃金としての従業員への配分です。

 このうち、大企業からの発注は、確かに経済を拡大する効果をもたらしますが、従業員には、正規雇用ではない社員が増えていますから、所得分配による、確実な個人消費の拡大にはつながっていません。

 一方。大企業などからの税収を、そうした恩恵を受けにくい地方に、配分する役割を持っていたのが地方交付税でしたが、三位一体の改革によって、その機能が果たせないまでになっています。

 つまり、企業収益が国民に還元されるパイプが、いずれも目詰まりを起こしている現状で、大企業の収益をさらに伸ばそうとした時に、国民の暮らしがどんな影響を受けるかを、一人一人が自分の問題として考えてみようというのが、この日言いたいことでした。

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コメント

 安倍首相の施政方針演説、小沢民主党代表の代表質問は国民の期待を裏切ったように思えます。小沢代表は憲法改正なのか、生活維新なのかを争点にしたかったようですが、それ以前に政治と金の問題を解決しなくてはなりません。
 安倍内閣の支持率は造反議員の復党を契機として急落し、非支持率が支持率を上回りました。無党派層が急増し、国民の政治不信が限界点に達しつつあります。政治と金の問題が解決されなければ、政治不信が国民の間で蔓延するでしょう。
 小泉劇場は無党派層の若者を政治の表舞台に上がらせました。構造改革は世論の後押しにより成果を上げました。小泉船長は沈没寸前であった日本丸を自力航海させましたが、安倍首相は抵抗勢力の自家薬籠中に取り込まれてしまいました。
 政権末期現象が起こり始めています。柳沢厚労相の女性は子供を産む機械発言、久間防衛相のアメリカ批判は内閣の緊張感の無さが生んだものです。論功行賞大臣は安倍首相よりも格上だと自負しているので軽んじられているのでしょう。
 小泉前首相の閣僚は首相の逆鱗に触れないように終始緊張していたようですが、世論の圧倒的な支持があったからです。安倍首相はあえて支持率を下げるために行動しているかのように見えます。求心力が落ちるのも当然の帰結です。
 宮崎県知事選でも見られましたが、国民は政治の腐敗と闘うリーダーを求めているのです。小沢代表が事務費を公開する用意があると主張しましたが、口で言うだけでは信用できません。どちらの党が先に行動を起こすかが勝負でしょう。
 角田参院前副議長は民主党群馬県連の帳簿が流失し、不記載が明らかになり辞職せざるを得ませんでしたが、自民党の閣僚、有力者ばかりではなく、民主党の事務費処理の乱脈さも目を覆うばかりです。首相は大なたを振るうチャンスです。
 自民党内の支持を得られなくとも世論は支持します。小沢代表の政治資金で個人名義の資産を購入した行為は国民から不信の目で見られています。安倍総理総裁の方から攻勢に打って出て政治と金との問題に決着をつけるチャンスです。
 政治と金との問題が解決しない限り、憲法改正と生活維新とを論争する場を造ることが出来ません。参議院選は21世紀の日本の姿を決める重要な選挙ですから、国会で与野党が政策論争に時間を掛けるべきですが雑音が入りすぎます。
 柳澤厚労相を罷免し、久間防衛相を厳重注意にするぐらいの荒療治をしなくてはレームダックから脱却することはできません。安倍首相の就任時の支持率の高さは戦後世代の首相に対する期待からでしたから期待を裏切らないでください。
 21世紀は戦後世代がリードすべきです。日本をバブル崩壊に導いた世代は政治の表舞台から去るべきです。与野党共に過去の栄光にしがみつく世代に引導を渡すべきです。民主党も政権奪取を願うならばニューリーダーを擁立すべきです。
 自民党の抵抗勢力が力を増し、構造改革が遅れれば日本は世界に後れを取ります。民間の活力は回復してきましたが、庶民にはその果実が行き渡っていません。政界、官界の構造改革がなされなければ果実は中間搾取にあってしまいます。
 中央、地方での官製談合、非効率な行政システムが国民に還元すべき果実を搾取しています。夕張市は超緊縮財政を敷き20年近くかけて借金を返すそうです。日本はそれ以上掛かりそうですが、立法府、行政府の危機感は希薄すぎます。

投稿: ノエル | 2007/01/30 22:41

 安部内閣の重要政治課題を実現するためにも政治と金の関係に国会自身がけじめをつけなければなりません。宮崎知事選で明らかになったのは政治と金の問題に対する国民の怒りが既に引火点に達し、発火点に近くなっていることです。
 角田参議院副議長が辞職しましたが、不透明な事務所費の計上をしていたのは閣僚、自民党執行部、自民党議員だけではなく民主党議員も同列です。民主党の小沢代表の事務所費による小沢氏名義の不動産取得は不透明さを感じさせます。
 角田参院副議長はかつて政治と金の問題を国会で激しく追及したのにも拘わらず自らが疑惑を招く事態に責任を取るのは当然です。民主党群馬県連の民主党名物の内輪争いが原因で会計帳簿が流失した結果責任を取らなくてはなりません。
 民主党も角田参院議長に責任を取らせたのは一歩前進ですがさらに議員辞職を迫るべきでしょう。ついでに小沢代表にも代表の座から下りてもらいトロイカ体制に終止符を打つべき時でしょう。反転攻勢に打って出る絶好のタイミングです。
 政治と金の問題が解決されていなければ安倍首相の唱える美しい国も絵に描いたぼた餅でしかありません。教育問題を政権浮揚の重点政策にするのは理解できますが、政治の世界が浄化されない限り子供に何を説いても空しく響くでしょう。
 政治と金との問題で与野党が泥仕合を演じることを懸念する向きもありますが、政界が浄化されない限り無党派層の若者の政治離れはさらに進むでしょう。参議院選の一人区で勝利するのは現体制に対する批判票を集められた候補です。
 このままでは保革逆転がかかる参議院選挙は公約ではなく批判票の行方に左右されてしまいます。21世紀の日本の行方を決めかねない選挙が減点評価でなされるようでは一大事です。政策論争を反映させるためにも政界の浄化が必要です。
 金権政治は国民が最も嫌う政治ですが、小泉改革で破壊された利権構造が安倍政権になると息を吹き返してように感じられます。造反議員の復党は古い自民党に先祖返りした象徴ですから内閣支持率が急降下し、支持率が逆転したのです。
 国民の小泉改革に懸けた夢は古い政治から脱却し、新しい政治を創造することにありました。族議員、官僚の復活は古い政治の象徴です。安倍首相の内閣府の機能を拡張した補佐官制度、安全保障会議構想は新しい政治を期待させます。
 論功行賞の閣僚人事は仕方がなかったでしょうが、党の長老を閣僚に祭り上げる手法には新鮮さを感じました。しかし、世代交代を計らなければ自民党はじり貧になります。野党の敵失で救われている政権与党には問題を感じます。
 戦後体制からの脱却は先ず政治の世界から始めるべきです。日本をバブル崩壊に導いた与野党の政治家が政治中枢に居座っている姿は醜悪です。55年体制から脱却しなければ日本の未来はありません。政治の世界の世代交代が必要です。
 安倍首相は福沢諭吉の「出来難き事を好んで之を勤るの心」を引用しましたが、「隗より始めよ」ですから、古い自民党から脱却し新しい自民党を造ることが肝要です。再び派閥の領袖が政治を左右する時代に戻れば日本丸は難破します。
 古い自民党と古い民社党との対決では国民には選択肢がなくなります。21世紀に相応しい姿に生まれ変わった新しい自民党と新しい民主党が対決しなければ国民の政治不信は発火点に達するでしょう。二大政党制も機能しなくなります。

投稿: ノエル | 2007/01/28 08:26

 財政再建は日本の喫緊の政治課題の筈ですが、内閣府の作成した財政試算の数字の甘さが目立ちます。官僚、政治家が甘い汁を吸うために意図的に財政規律を緩めさせようとしているのが明かです。内閣府の大本営発表には呆れました。
 経済成長率を3.9%に仮定した数字の根拠が明確ではありません。民間の予測は精々2%半ばです。いくら予測値だとしても、50%も違う数字には納得できません。少子化問題で出生率を操作した2の舞を演じるつもりのようです。
 財政再建には日本の将来が架かっています。正確な予測値を前提として議論すべきです。数字の意図的操作は危険です。出生率を高めに操作した弊害は政府が50年間は保証した年金会計に既に破綻の兆候が見られることからも明かです。
 日本の官僚の帳尻を合せる能力は天才的ですが、実体の伴わない机上の空論に過ぎません。企業も政治家も官僚も公認会計士も帳尻を合せればよい時代は過ぎました。不正をすれば日興でさえも上場廃止になりかねない時代だからです。
 日銀ですら各方面から批判されましたが、情報が公開されるので権威が失墜するまでには至っていません。内閣府は3.9%という数字の積算根拠を公開すべきです。民間のアナリストの出した数字との違いを説明する責任があります。
 経済成長率が3.9%ならばバブル再来を警戒しなくてはなりません。日銀は公定歩合の引き上げを検討しなくてはならなくなるでしょう。日本人の脳裏にはバブル崩壊が刻み込まれています。上げ潮と踊り狂うのは政治家、官僚だけです。
 例え2011年度の財政黒字化目標の前倒しが出来たとしても、後には日本のGNPと1.5倍を超す赤字国債の山が待っています。日本の経済が再生した時を逸することなく財政再建に取り組むべきです。消費税を引き上げる好機です。
 国民の心配事の第一は老後の生活です。老後の生活が不安なので財布の紐が堅くなるのです。日本は超高齢化社会に入りますが、消費税を上げる以外の選択肢は眉唾に思えます。国民の消費税値上げに対するコンセンサスも出来ています。
 民社党は財源なしの空手形を切りましたが、国民は騙されません。ドイツでは消費税の値上げを公約した野党が勝利しました。経済の実体と懸け離れた経済成長率3.9%という数字で国民の目を欺くトリックが通用する時代は過ぎました。
 政治家、官僚は国民を自由に操れた時代は既に終わったことを認識すべきです。彼らから見れば国民は愚かに見えるでしょうが、歴史を造り上げてきたのは愚かなる庶民の力です。庶民を愚弄する者はその付けを必ず払わされるでしょう。
 参議院選挙は古い自民党と古い民主党、旧来の体制、55年体制から脱却していない政党同士の争いです。安倍首相は戦後レジームからの脱却を掲げていますが、小泉改革で生まれかけた新しい自民党を古い自民党に返してしまいました。
 戦後世代が戦後に回帰しようとするのは現在の社会に夢がないからでしょう。団塊の世代の青春時代にもベトナム戦争がありました。夢が持てない時代でした。全共闘時代、学園紛争時代には現代のいじめとは桁が違う内ゲバがありました。
 歴史は人間の愚かな行動を積み上げたものですが、その中には人々の実生活があります。単に過去に回帰するのではなく、未来に夢を描くのが政治家の使命です。安倍首相は数字を弄ぶのではなく、現実を直視した政策を掲げるべきです。

投稿: ノエル | 2007/01/26 20:34

後半部分が非常に本質を突いていると思います。

企業と株主の間で利益が循環しているのが現在の日本経済です。

投稿: 貴彬 | 2007/01/23 00:06

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