3日午後、高知市の商店街の中で開かれた、「コスケ」と名づけられた、子供たちの運動能力を試す競技会に、飛び入りのゲストとして参加しました。
この日は、桃の節句でしたので、午前中わが家を訪ねて下さったご婦人から、昔の年中行事の話をうかがうと、以前は、桃の節句の夜に子供たちが、「貝釣っとうせ」と言いながらご近所の家をまわって、ひし餅などをもらう習慣があったと言います。
ただ、この風習は、「子供たちが、物乞いをするようでよくない」という教育的配慮から、70代のこの方が小学生の頃に、姿を消したと言います。
そんなお話を聞きながら、こうした地方独自の風習だけでなく、お彼岸、七夕、七五三、冬至のゆず風呂等など、子供たちと年中行事との縁が、次第に薄らいできたことを改めて感じたのですが、子供たちとの縁が遠のいたのは、なにも伝統的な慣わしだけではありません。
その一つが運動能力で、日頃、友達と外で遊ぶことが少なくなったため、その力が弱くなっています。
このため、高知には、子供たちに運動能力をつけるお手伝いをしようと、「体育の家庭教師」をしている人がいますが、この人が、週末の土曜と日曜に、商店街の中にある広場を使って、子供たちの運動能力を試す、コンテストを開きました。
テレビ番組の「サスケ」にならって、子供たちのサスケ、略して「コスケ」と題した競技会です。
以前、僕のラジオ番組に出演してもらった縁で、会場をのぞきにいったのですが、早速、飛び入りで参加しないかと誘われました。
ところが、種目はといえばロープのぼりで、日頃まったくといっていいくらい運動をしていない身にとっては、あまりにきつそうなトライアルです。
かといって、ここで弱味は見せられないと、意を決してロープの下に立ってみると、これが結構な高さなのです。
もともと懸垂にも自信はありませんし、ウェイトもオーバー気味と、好条件は何もありませんでしたが、靴下を脱いで体制を整えると、ままよとばかりにロープに飛びつきました。
手の力だけでなく、足の応援も得ながら、どうにか上までは到達できたのですが、本当に大変なのはここからでした。
というのも、ロープを吊るしたバーについたボタンを押して、はじめて時計が止まるのですが、もう押せると思って右手をはずすと、左手だけでは体の重みを保ちきれなくなるため、ボタンに手が届かなくなるからです。
この失敗を2度繰り返しましたから、もうだめかとあきらめかけましたが、もう一度と、両足でロープを挟むと、渾身の力をふり絞って、今度は利き腕の左手を伸ばしました。
すると、3度目の正直で、めでたくボタンを押すことができましたが、タイムは28秒余りと、子供たちと比べれば、かなり下位のランキングでした。
しかも、後になって足元を見ると、ロープを挟んでいたくるぶし周辺の肌が、真っ赤に擦りむけていて、痛々しい状態になっていました。
「なまけ者の節句働き」という言葉がありますが、日頃、運動らしい運動をしていないものが、節句働きよろしく急に体を動かしても、ろくな事はないなと反省をしながら、名誉の負傷を眺めていました。