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2007/06/04

歌の持つ力(5月26日)

 26日夜、四万十川のほとりにあるホテルで、父方のいとこの会を催しましたが、兄の写真を前に、全員で「千の風になって」を歌っているうちに、うるうるとくるものを感じました。

 父方のいとこの会は、毎年1回、持ち回りで開いていますが、今年はわが家が幹事役でしたので、四万十川を見下ろすホテルを、会場に選びました。

 我が夫婦を含む、17人のいとこ達が囲む夕食のテーブルに、昨年亡くなった兄の写真が置かれると、今年喜寿を迎える最年長の従兄が、「食事の前に、龍太郎のために、みんなでこれを歌おう」と言って、紙を配り始めました。
   
 見れば、去年の紅白で歌われて以来、すっかり有名になった、「千の風になって」の歌詞がコピーされています。

 実を言えば、こうした清らかすぎる雰囲気の歌は、なぜか素直に受けとめられない質ですので、清水ミチコさんが、ものまねのネタにしているのを見て、抵抗なく笑っている一人でした。

 ですから、この時も、年長の従兄の言うことだからお付き合いをしよう、といった気持ちで、「私のお墓の前で・・・」と歌い始めたのですが、段々と感情移入をしていく自分を感じます。

 あらためて、卓上に置かれた写真を見ると、そこには、人差し指と中指の間に挟んだタバコをくゆらしながら、ちょっと首をかしげて微笑む、最も龍太郎らしい姿がありました。

 目を写真から再び歌詞に移すと、3番で繰り返される「私のお墓の前で・・・」に続いて、「そこには私はいません、死んでなんかいません」とあります。

 兄の満面の笑顔に目をやりながら、「死んでなんかいません」という歌詞を口にすると、隠れていた言霊の仕業なのか、自然に目頭がうるんできました。

 と同時に、すぐそこに、兄貴がいるような思いがして、いわく言いがたい元気と勇気を感じました。

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