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2007/08/07

ローレライの思い出(7月20日)

 20日昼、お揃いで高知県を視察に訪れた、駐日のフランスとドイツの両大使夫妻と、昼食を囲みながら懇談をしました。

 第一次と第二次の世界大戦だけでなく、歴史上、何度も戦いを交えたフランスとドイツの大使が、仲良く連れ立って地方の視察に訪れるのも、ヨーロッパ連合の時代ならではを感じさせる出来事です。

 特に、ドイツ大使の故郷が、旧東ドイツで、ポーランドやチェコと境を接するシレジアと聞くと、一層、歴史の移り変わりを感じないではいられません。

 昼食の際には、ドイツ大使と向き合う席になりましたので、30年近く前の新婚旅行の際に、船でライン川を下ったことを話しますと、横から妻が、「初めての夫婦喧嘩も、その時だったんです」と、余計なことを言い出します。

 仕方がありませんので、旅で一緒になった女性に手を振ったところ、それから2日間、妻が口をきかなくなったといった、若かりし頃の思い出話をしました。

 さすがに外交官と感心をしたのは、それに対するドイツ大使の受け答えで、「それは、ローレライに手を振ったのではないですか」と、にこやかに笑いながら言われます。

 ご承知のようにローレライは、ライン川中流の巨岩の上に憩うという伝説の妖女ですが、30年前にも、「僕が手を振った彼女は、ローレライの乗り移りだったに違いない」などと、洒落た言い訳を言えれればよかったのにと、大使の話を聞きながら、昔々の光景を思い起こしていました。

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