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2007/08/07

 老舗を歩いて思うこと(7月28日)

 28日午後、久し振りに、東京の日本橋にある、老舗のデパートに出かけてみましたが、1時間ほどの滞在時間の中からも、いくつか感じ取れることがありました。

 昨日は東京で、四国4県の知事が出席した、観光のシンポジウムや、県出身の若手・中堅の官僚との懇談会がありましたので、一夜明けたこの日は、そのまま東京で、休日を取ることにしました。

 とはいえ、一日家に閉じこもっていても仕方ありませんので、午後から、日本橋の三越本店に出かけて、店内をぶらぶらとしてみました。

 まず気づいたことは、当てもなくというと失礼ですが、何をしているのだろうと思うような、中高年の男性店員が、あちこちと動き回っていることです。

 父や母に連れられてきた子供の頃、老舗のデパートには、「お帳場」という付け払いの制度があって、買い物を済ました母が、「○○番の○○さんに」と言えば、お金を払わないで買い物が出来る様子を、不思議そうに見つめていた自分がいました。

 その当時は、それぞれの「お帳場」、つまり売り場を預かる責任者がいて、かなりの役割を担っていたように思うのですが、今はクレジットによる決済などが進んだ結果、「お帳場」など昔懐かしい役割は、次々と姿を消しています。

 それが、所在無げに店内を動き回る、中高年の男性を生み出している背景の一つではと、彼らの姿を見ながら、ふと昔を思い起こしていました。

 そうこうするうちに、妻がブラウスを見るというので、売り場につき合うと、今度は中年の女性店員が現れて、あれこれと口を出します。

 これはいかんなと思っていると案の定、妻の顔色が変わって、「また来ますから」と、そそくさと売り場を出て行ってしまいました。

 そう言えば、三越と伊勢丹との提携が報じられた時にも、店員の側から客に声をかける、従来型の売り方が、お客さんのニーズの変化とあわせて、話題になっていました。

 これも、老舗が老舗であった時代には、行き届いたサービスの模範だったのかもしれませんが、世の移ろいとともに老舗も移ろうと、店内を歩きながら感じていました。

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