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2008/04/13

急な別れ(4月11日)

 11日夕方、一昨日他界した知人の、通夜の席を訪ねて、一般の
参列者より一足早くお別れをしてきました。

 彼は、長く組合運動に携わった後、平和や護憲の運動に尽くした
人ですが、知事になって間もない頃に、同じ組合関係の友人を通じ
て知り合いました。

 当然、活動家としての毅然とした一面や、論理的でしっかりとし
た考え方を持っていましたが、僕の知る彼は、いつも穏やかで、は
にかんだ笑顔の素敵な人でした。

 こんな話をすると、僕が知事として、県の職員団体が加盟する労
働組合、自治労と、長く対立を続けてきたことを知る人は、それな
のに何故、こうした付き合いが生まれたのかと、不思議に思われる
かもしれません。

 とはいえ、今日は、理屈っぽいことを、書きたいと思ったわけで
はありませんので、その説明はしませんが、自分には、労働運動や
平和団体の活動に、一身を捧げてきた知人も数多くいます。  

 そんな方のお一人で、県内の平和運動団体では、亡くなった彼の
前任者に当たる方が、知事を退く直前に、長年ご苦労さまと、知事
室まで声をかけに来て下さいました。

 その時、彼のことを話したのですが、体調を崩したものの、今は
落ち着いていると聞いて、安心していました。

 ところが、一昨日の夜、彼の組合時代の先輩にあたる共通の知人
から、急な訃報を知らせる電話が入ったのです。

 告別式の12日は、前々から、鹿児島に行く約束があった上、お
通夜が営まれる今日は、これもまた、一日中予定が詰まっていまし
たため、夕方のひと時、一般の通夜客が来られる前に、お別れに行
くことにしました。

 関係の方々が、受付の準備などに追われる横を通って、ご遺体の
置かれた部屋に伺いますと、ご両親や奥さまが、待っていて下さい
ました。    

 享年56歳、穏やかな彼の寝顔を見ながら、一つ心に誓ったこと
がありました。

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