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2008/05/04

陳情心理学(5月1日)

 1日午後、知人の経営者から、自民党の幹部に陳情をした際の体
験談を聞いて、そんなやり方もあるのかと感心をしました。

 昨年の参議院選挙前の話ですが、この方は、全国組織の業界団体
の役職者を務めているため、他の幹部と一緒に、自民党の幹部のも
とに陳情に出かけました。

 それは、あるホテルのスイートルームを使った事務所で、待合室
から陳情のための部屋に入ると、全然関係のない業種の3つの団体
が、一つのテーブルに並んで座らされて、一つの団体ごと、10分
ほどの陳情の時間が与えられます。

 その都度、他の二つの団体は、自分たちには関係のない陳情を聞
かされるのですが、それと同時に、陳情を受けた党の幹部が、「わ
かりました、私がやりましょう」と言うやいなや、かたわらに控え
る秘書に「おい、○○局長を呼んでくれ」などと、指示するのを目
の当たりにします。

 知人によれば、シナリオがあるかのような見事な進め方で、こう
して、他の業界の陳情に対する対応も聞かされることで、誰もが、
この先生は、幅広い分野に大変な力を持っていると、感じさせられ
てしまうと言います。

 自分は、政党の幹部のもとに、陳情に出かけた経験があまりあり
ませんので、こうした場面に出くわせたことはなかったのですが、
なるほど、自らの力を誇示するために、こんな手があるのかと感心
をしました。

 田中角栄さんの時代を知りませんので、昔からあった手法かどう
かはわかりませんが、人間の心理を、巧みに突いた作戦かもしれま
せん。

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