維新の残り香(5月4日)
4日午後、高知市内で、維新を切り開いた偉人たちの足跡をたど
る、歴史探訪に参加しました。
新堀川・はりまや橋界隈歴史探訪と名付けられた、このイベント
は、わが夫婦が住んでいる、マンションの周辺をめぐる企画でした
ので、勉強がてらにと考えて、ツアーの途中から途中まで、つまみ
食いで参加をしました。
僕が一緒にまわったのは、ジョン万次郎がアメリカから持ち帰っ
た知識と情報を、本にまとめて龍馬に教えた河田小龍をはじめ、土
勤皇党の領袖の武市半平太や、幕末から明治を支えた人材を数多く
育てた、陽明学者の岡本寧浦といった人物のゆかりの土地ですが、
その他にも、きら星のごとき先人の名が並ぶのを見ると、明治はこ
こから始まったといっても、大袈裟でない気がしてきます。
そんな中で、面白かったことの一つは、武市半平太の道場で、柿
をふるまった時の志士たちの反応で、中岡慎太郎は、「かたじけな
い」と言って口にしませんでしたが、吉村寅太郎は一つ食べた後、
「うちの柿よりうまい」と社交辞令を言いました。
これに対して坂本龍馬は、どうぞと勧められる前から柿を手に取
って、まずいところは食べ残したと言うことですが、その解説を聞
いていた参加者からは、「いかにも龍馬らしい話やねえ」という声
がもれました。
その龍馬の初恋の人は、やはり半平太の門下生だった、平井収二
郎の妹ですが、反対をされて龍馬と別れた彼女は後年、「龍馬と再
会出来なかったことは、女子一生の痛恨」と語ったそうですから、
龍馬のやんちゃぶりは、女性には魅力的だったのでしょう。
この他にも、やはり半平太の教え子で、彼の釈放を求めて奈半利
川の河原で斬首された清岡道之助の妻が、川に落ちた夫の首を柄杓
ですくって、同志のなきがらとともに葬ったといった話を聞きます
と、志を維新にかけた人々の思いが、このあたりに漂っているよう
な、不思議な気持になりました。
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