七夕の思い出(7月7日)
今日は七夕でしたが、NHKの記者時代の思い出話の中に、七夕にかかわる話題が一つありました。
この話は、本に書いたこともありますので、ネタとしては、二番煎じか三番煎じになるのですが、宮内庁担当の記者として、東宮侍従長のお宅を夜回りした時のことです。
ちょうど七夕の季節で、浩宮さま(現在の皇太子)が、笹の葉に吊るした短冊に書かれた言葉を、東宮侍従長が紹介してくれました。
それは、「ふるえたて」という言葉でしたが、この言葉は実は、ある懸詞(かけことば)になっていたのです。
というのも、この時東宮侍従長は、病気で療養をされた直後で、その後遺症のため、手に震えが残っていたからでした。
つまり浩宮さまは、「震えた手」と、それに負けずに「奮い立て」という励ましの思いをかけて、「ふるえたて」と書かれたわけですが、東宮侍従長の家を出た後、ネタ帳に書き留めたことを覚えています。
それから四半世紀余りがたって、その頃、浩宮さまの警護を担当していた方が、巡り巡って現在は、東宮侍従長を務められていますが、今や、皇太子ご一家をめぐる世間の話題は、「ふるえたて」のような、ほのぼのとしたものではなくなってしまっています。
今は、それ以上、とやかく言う立場にはありませんが、牽牛と織女が、年に一度出会うと言われるこの夜に、昔話を思い出していました。
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