管理能力ゼロ(9月16日)
16日夕方、リーマンブラザースの破綻を受けた、世界同時株安を伝えるニュースに続いて、自民党総裁選の候補者が、保育園を訪問した映像が映し出されたのを見て、この国の危機を一層強く感じました。
そもそも、総裁選のお祭り騒ぎが異常なのですが、その最中にも、国民の暮らしに密接に関わる問題が、次々と起きました。
その一つは、発がん性の物質などに汚染された輸入米が、全国に、しかも子供やお年寄りの口に入る給食にまで、広がっていたという事件です。
韓国では、アメリカから輸入される牛肉に、もしかしたら有害な部分が入っているかもしれないという、現実にはまだ起きていない危険をめぐって、あれだけの反政府活動が起きました。
これに対して、日本の事故米は、わが国の政府が、その責任の下に輸入をし販売した米が、有害な物質に汚染されていたという、現実に起きている危険に対して、なんらの対処もなされていなかったという、レベルの異なる事案です。
しかも、日々汚染の拡大が伝えられる中で、消費者問題が一番のテーマだと言っていた総理が、事実の解明に向けて、リーダーシップをとった形跡は見られません。
こんないい加減な政府に、日本人は、どうして怒りの声をあげないのだろうかと思っているうちに、15日には、リーマンブラザーズという、アメリカの大手の証券会社が破綻するという、これまた、日本の国民にも大きな影響を及ぼす出来事が起きました。
これを受けて、16日の世界の株式市場は、軒並み同時株安に見舞われましたから、この日のニュースでは、そのことが大きく報じられました。
ところが、同じニュースの中で、自民党の総裁選挙に出ている石原伸晃さんが保育園を訪ねて、園児たちと一緒に、「ポーニョポーニョ」と呑気に歌っている姿が映し出されました。
それを見て、これが日本のリーダーを目指そうとする人の現実かと、寒気さえ感じました。
それと同時に、わが国は、国民の食や資産の安全をおびやかすような出来事が起きた時にも、それに真っ向から対処するだけの管理能力を、すでに失っていることを痛感しました。
たとえ微力でも、世間には馬鹿にされようとも、誰かが何とかしなくてはならない時代だと、心を引き締めました。
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