« メルトダウンが見えますか(9月1日) | トップページ | 優しさと強さと夢(9月23日) »

2008/09/29

管理能力ゼロ(9月16日)

 16日夕方、リーマンブラザースの破綻を受けた、世界同時株安を伝えるニュースに続いて、自民党総裁選の候補者が、保育園を訪問した映像が映し出されたのを見て、この国の危機を一層強く感じました。

 そもそも、総裁選のお祭り騒ぎが異常なのですが、その最中にも、国民の暮らしに密接に関わる問題が、次々と起きました。

 その一つは、発がん性の物質などに汚染された輸入米が、全国に、しかも子供やお年寄りの口に入る給食にまで、広がっていたという事件です。

 韓国では、アメリカから輸入される牛肉に、もしかしたら有害な部分が入っているかもしれないという、現実にはまだ起きていない危険をめぐって、あれだけの反政府活動が起きました。

 これに対して、日本の事故米は、わが国の政府が、その責任の下に輸入をし販売した米が、有害な物質に汚染されていたという、現実に起きている危険に対して、なんらの対処もなされていなかったという、レベルの異なる事案です。

 しかも、日々汚染の拡大が伝えられる中で、消費者問題が一番のテーマだと言っていた総理が、事実の解明に向けて、リーダーシップをとった形跡は見られません。

 こんないい加減な政府に、日本人は、どうして怒りの声をあげないのだろうかと思っているうちに、15日には、リーマンブラザーズという、アメリカの大手の証券会社が破綻するという、これまた、日本の国民にも大きな影響を及ぼす出来事が起きました。

 これを受けて、16日の世界の株式市場は、軒並み同時株安に見舞われましたから、この日のニュースでは、そのことが大きく報じられました。

 ところが、同じニュースの中で、自民党の総裁選挙に出ている石原伸晃さんが保育園を訪ねて、園児たちと一緒に、「ポーニョポーニョ」と呑気に歌っている姿が映し出されました。

 それを見て、これが日本のリーダーを目指そうとする人の現実かと、寒気さえ感じました。

 それと同時に、わが国は、国民の食や資産の安全をおびやかすような出来事が起きた時にも、それに真っ向から対処するだけの管理能力を、すでに失っていることを痛感しました。

 たとえ微力でも、世間には馬鹿にされようとも、誰かが何とかしなくてはならない時代だと、心を引き締めました。

|

« メルトダウンが見えますか(9月1日) | トップページ | 優しさと強さと夢(9月23日) »