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2008年12月

2008/12/16

絵金婆ちゃん(12月9日)

 8日午後、県中部の赤岡町で、絵金婆ちゃんの異名で親しまれたお年寄りの、ご霊前を弔いました。

 この方は、高知空港に近い、香南市赤岡町の商店街で、こんにゃく作りをしているお店の名物お婆ちゃんで、今月初めに、89歳の天寿を全うされました。

 この赤岡町は、「絵金」の通称で知られる幕末の絵師、「金蔵」のゆかりの地で、彼が描いた、おどろおどろしい芝居絵の屏風23点が、町に保存されています。

 毎年、7月の第3週の土日には、この屏風絵を、商店街の軒先に飾って鑑賞する、「絵金祭り」が開かれますが、商店街では、この他にも、絵金をテーマにした「絵金蔵(えきんぐら)」というギャラリーや、絵金歌舞伎などを上演する「弁天座」という芝居小屋を設けて、町おこしに努めています。

 その町おこしの象徴的な存在だったのが、こんにゃく屋さんのお婆ちゃんで、今月17日にNHKで放送される、絵師金蔵の番組でも、インタビュー取材を受けました。

 亡くなったのは、そのインタビューを受けた翌日なのですが、その日もいつもと変わらず、お店の前に置かれた、二人が並んで座る形のブランコに腰かけながら、道行く人を手まねきしては、四方山話に花を咲かせていたそうです。

 異変が起きたのは、夕方、お家の二階の部屋に戻ってからのことで、家人が気づいた時には、もうこと切れていたとのことでした。

 お店に嫁いでこられたのは、17歳の時ですので、70年余り、この地で絵金を見守ってこられたわけですが、ご霊前の、人懐っこい笑顔の写真を見ながら、最後の一日、道行く人たちとは、どんな話をされたのだろうかと思いました。


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製造責任(12月5日)

 5日午後、友人の紹介で治療を受けた、大阪のカイロプラクティックの先生から、あなたの背骨は幾重にも曲がっていると、ご注意を受けました。

 先生は、レントゲンの写真を見た途端から、これはすごいと感心していましたが、前から撮った背骨の写真は、素人目にも見事に湾曲をしています。

 一方、横から撮った写真は逆に、本来曲がっているはずの首と背中の丸みがなくて、ほぼ直線の状態になっていました。

 さらに、先生によると、骨と骨が少しずつねじれてつながっているらしく、あなたの背骨は二重三重に曲がっていると「感心」されました。

 ただ、それだけに、先生もファイトが出るらしく、是非とも直してみたいと意欲満々でしたが、1回や2回の治療では無理なので、必ずまた来て下さいと念を押されました。

 そう言えば、20年以上も前のことですが、胆のうの手術を前に検査をした時に、腎臓は、二つが一つにつながった馬蹄腎、両方の太ももからくる静脈が合体する場所は、普通よりは上にあるし、心臓の位置も、少し内側に寄っているなど、数々の異変が見つかったことがあります。

 それを聞いた母は、付き添っていた妻に、「ごめんね、戦争直後だったから粗雑な作りで」と言ったそうですが、今回明らかになった背骨の曲がり方は、すべからく、姿勢の悪さなど後天的な原因によるものですので、製作者である亡き母に責任はなさそうです。

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お騒がせの言い間違い(12月4日)

 4日朝、高知市内で街頭演説をした後に、若いスタッフから、思わぬ言い間違いを指摘されてしまいました。

 それは、「朝早くから、お騒がせをします」の「お騒がせ」の部分で、「おさわがせ」というべきところを、何度も繰り返して、「おさがわせ」と言っていたらしいのです。

 そう言えば、記者時代に、「おざなり」か「なおざり」かと、迷ったことがありましたが、こうした、意味は若干違っても、両方とも正解という例もあれば、「おさがわせ」のような完全な間違いもあります。

 麻生さんとは違いますが、多分わがスタッフも、よほど気になったのでしょう。

 ある地区での街頭演説が終わった後、「注意してほしいことがあるんですが」と、言い間違いの指摘を受けました。

 これからは、演説の中に、「お騒がせをいたしました」が出てくると、少々緊張してしまいそうですが、皆さんも、同じような間違いをしないようにご注意ください。

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公文式市民活動のすすめ(12月2日)

 2日朝、NPOに関する法律が出来てから、10年が経過したことを検証する記事を読みながら、先月見た、市民活動をテーマにした映画を思い出しました。

 この映画は、高知の若者が、市内のホールを借りて自主上映したのですが、沖縄を舞台に、3つの目標に挑戦する若者たちの姿が描かれています。

 その3つの目標は、山あいに捨てられた粗大ゴミを拾って、そのゴミで「命どぅ宝」(命は宝)の文字を書くこと、長い長いマフラーを編んで、カンボジアの難民キャンプで冬を過ごす子供たちに配ること、手漕ぎの船で、沖縄から鹿児島まで渡ることの3つです。

 映画の前半に、マフラーを編むボランティアに参加した女性が、「これなら、私にも出来ると思った」とコメントするシーンがありましたので、それを見た時には、「誰にでも出来る」が、全編を通じてのメッセージかと思いました。

 ところが、このマフラー編も、カンボジアの現地に出かけてからのトラブル処理は、並大抵ではありませんでしたし、手漕ぎの船での薩南諸島縦断にいたっては、どう見ても大変な苦行でした。

 それだけに、見終わった後で、すごいなあという率直な感想と同時に、これは自分には無理だと、受けとめた人も多いのではないかと感じました。

 このため、映画会を主催した若者には、強い思いを持って、難しいテーマを実現していく姿は素敵だけれど、みんなに、何かやろうよと呼びかけるのならば、もう少し取り組みやすい課題設定が、必要ではないかとアドバイスをしました。

 その時、たとえ話にあげたのが公文式なのですが、公文式は、それぞれの子供に、ちょっと努力すれば出来る問題を出すことで、子供たちの勉強への興味を引き出しています。

 というのも、あんまり易しい問題では、すぐ飽きてしまいますし、逆に、あまりにも難しい問題ですと、やる気を失ってしまうからです。

 ということで、市民活動やNPOの活動も、あまりにハードルが高いと長続きしませんから、ちょっと努力すればクリアできる、公文式の市民活動が必要ではないかと考えたわけでした。

 このことは、NPO活動全般にあてはまることではありませんが、いわゆる市民活動の、裾野を広げていくためには、考慮していいことかと思います。

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2008/12/08

大連立の中身(12月1日)

 1日夜、東京でお会いした政界関係者が、世論調査に現れた、大連立を望む声をどう見るかについて、興味深い解説を聞かせてくれました。

 最近行われた、フジサンケイグループの世論調査では、次の総選挙後に、どんな組み合わせの政権を望むかとの問いに対して、自民・民主の両党が参加する大連立が42.4パーセントと、民主党中心や自民党中心の政権を望む声を10~20ポイント余り抑えて、トップになっていました。

 この結果を見て、中には、未曽有の経済的な危機に対して国民は、自民・民主両党が手を組んで、この難局に立ち向かうことを求めているといった受けとめも出ていますが、この夜懇談した方は、少し違った見方を教えてくれました。

 それは、ここでいう大連立は、必ずしも、現在の自民党と民主党が、そのままの姿で連立することを、求めているとは限らないという解釈です。

 というのも、アンケートの設問の中には、政界再編に関する問いかけがないからで、この方は、連立を望むという声の中には、自民党の一部と民主党の一部が手を組んだ、再編を求める声も、含まれているのではないかと分析するのです。

 なるほどという思いでお話を聞きながら、連立と政界再編とを分けて尋ねる、次なる世論調査の結果を待ちたいと思いました。

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民のかまど(11月27日)

 27日夜、麻生首相が、医療保険制度にからんで、「何もしない人の分を、何で私が払うんだ」などと発言したことを陳謝していましたが、その発言の真意として説明されたことが、これまた理に合わないので、如何ともしがたい感じがします。

 麻生さんは、今月20日に開かれた経済財政諮問会議の席で、医療保険に関して、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を、何で私が払うんだ」と発言していたことがわかって、またも、問題発言だと批判されました。

 これを受けて麻生さんは、この日の夜、自らの発言が、「病のある方に不快な思いをさせたならおわびします」と謝りましたが、その一方で、病気をしないために、普段から予防の努力する必要があるし、そうしている人は医療費も安くてすむので、その分、保険料が安くなるといった、インセンティブを考えてはどうかというのが、発言の真意だと説明しました。

 確かに、治療や介護を受けないように予防をすることは、高齢化が進む時代には大切な視点ですし、その結果、元気な人が増えれば、医療費が抑えられることも事実です。

 ですから、こうしたことが麻生さんの発言の真意であるならば、まずは、そのことを素直に発言されたらどうかと思います。

 しかし、医療保険制度の果たす役割などと絡めて考えた時、麻生さんの言われる「真意」そのものに、大きな問題が含まれていることがわかります。

 その一つは、C型肝炎や難病の患者さんなど、本人の努力では防げない病気の人が、安心して医療を受けられるためにも、保険制度が欠かせないことを、麻生さんが、十分理解しているかどうかです。。

 一方、保険を使わない人に、保険料を安くしたり還付したりするインセンティブをつければ、体調がちょっとおかしいくらいでは、検査を受けるのがためらわれて、結果的に、予防が出来なくなることも考えなくてはなりません。

 さらに、適度な運動が、健康のために良いことはわかっていても、毎日、深夜までの仕事に追われる身では、朝の散歩など出来ないとか、スポーツジムやゴルフに通う余裕もないという人は数多くいます。

 と考えてみると、麻生さんの発言は、民のかまどにまで、目配りをしたものではないことが見えてきて、如何ともしがたい寂しさを感じるのです。


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