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2009/06/16

店をかえてみろ(6月16日)

 16日未明、高知に来て以来、ひとかたならぬお世
話になった方が、長年住みなれたご自宅で、83歳の
生涯を終えました。

 この方は、地元の銀行で頭取を務めた方で、知事と
しての16年間をはじめ、国政を目指す現在に至るま
で、一貫して応援を続けて下さいました。

 去年の初めに、肝臓にガンが見つかって以来、もう
十分に生きてきたからと、無理な治療をせずに、療養
を続けられてきましたが、最近は痛みをこらえるのが
辛かったらしく、眠ったまま死にたいものだとも言わ
れていました。

 人生最後の一日となった15日は、大好きだった塩
じゃけをおかずに、朝食をとった後、お昼には、冷や
しそーめんが食べたいと、奥様に所望されました。

 午後は、あまり気分もすぐれなかったため、夕方の
5時に、毎日服用していた睡眠薬を飲んで、眠りにつ
かれましたが、その時ご家族に語った、「このまま目
が覚めないといいが」という一言が、最後の言葉にな
ったといいます。

 その後、夜遅くまで、ご主人の足をさすっていた奥
様が、少しうとうととされた後、午前1時過ぎに様子
を見に行かれた時には、すでに息を引き取られていま
した。

 お元気な頃は、健啖家で、食道楽でもあったご主人
は、夏の到来とともに、今年も好物のハモを注文しま
したが、味がお気に入らなかったらしく、奥さまに、
次は店をかえてみろと言われていたそうです。

 別のお店に注文したハモは、明日、主の旅立ったご
自宅に届く予定ですが、こんな日常とかわらない日々
の中で、最期を迎えられたことを、とてもうらやまし
く感じました。

 見事な最期とも言えますが、心からご冥福をお祈り
します。

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