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2010/09/24

「けんき」なお母さん 

 敬老の日をはさんでの休日を、宮崎市で一人暮らし
をしている、妻の母の家で過ごしました。

 今年87歳になる妻の母は、電話で「元気ですか」
と尋ねますと、「元気とまでは言えんけど、まあ“け
んき”くらいかね」と答え返すなど、まだまだしっか
りしたものですが、この年齢で一人暮らしをしていま
すと、自然ともの忘れも進んできます。

 このため、宮崎県内で、続いて2つの講演があった
のとあわせて、義母の家に4泊しました。

 きっと、誰かと話がしたいという思いが、たまって
いたのでしょう、着いた日の夕方には、何度か聞いた
ことのある昔話を、速射砲のように、一気に話してく
れますが、こうすることで、脳の回転数が、再びあが
っていくのだろうと思って、しっかりと話に耳を傾け
ました。

 三日目には、もち米がたくさんあるので、ぼた餅を
食べないかと言いますので、きな粉と黒糖を買ってき
ますと、妻と二人で、美味しいぼた餅を握ってくれま
した。

 昔から、ぼた餅の類は大好きですので、5つ6つと
ペロリと食べますと、義母は、良かった良かったと、
大層喜んでくれました。

 その義母が、買い物などに出かける時、いつもつき
合ってくれている、馴染みのタクシーの運転手さんが
います。

 今回も、夫婦でお墓参りに出かけるにあたって、こ
の運転手さんにお願いしたのですが、妻との会話のや
り取りを聞いていた彼に、「こりゃあ、完全に尻に敷
かれちょるね、こんな現実を知ったら、大ちゃんの講
演は、おかしくて聞けんね」と、からかわれてしまい
ました。

 運転手さんの話では、義母を連れてスーパーに行く
と、一緒に買い物をさせられるとのことでしたが、そ
んな義母のわがままを、喜んで聞いてくれていること
に、心から感謝をしました。

 敬老の日の本番、義母には、地元の自治会から、お
祝いの品が届きましたが、わが夫婦には、孫から電話
がかかりました。

 見ると、携帯を手にした妻が、「あっ、どうも有難
う」と、戸惑った声を出しています。

 後で聞くと、孫たちが、「おばあちゃん、おめでと
う」と言うので、誕生日でもないのに、何がおめでた
いのかと思っていると、「敬老の日、おめでとうござ
います」と言われて、うっと言葉がつまったというの
です。

 わが夫婦にとっては、義母が敬老の対象ですが、孫
から見れば、ともに60歳を超えた祖父母は、立派な
敬老の対象なんだと、妻と顔を見合わせて、苦笑して
しまいました。

 ただ、幸いにして我々は、元気そのものですので、
まずは、義母が「けんき」であり続けるように、見守
っていきたいと思います。

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