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2010年11月

2010/11/24

3連ちゃんの講演

 11月の上旬、3日連続、毎日違うテーマで講演を
するという、難行に挑戦しました。

 その3日間を振り返ってみますと、月曜日は茨城の
水戸で、農業の再生を語り、火曜日は富山で、政局の
今後と地域経済の展望を語り、水曜日は福岡で、医療
の発展は人間の幸福につながるのかというテーマで、
1時間半の講演をしました。

 もちろん、たまたま重なっただけですが、全然違う
分野の話を、3日続けて準備するのは、生易しいこと
ではありません。

 ですから、死ぬ気でというのは少し大袈裟ですが、
気が遠くなりそうな思いで、3日分の話を用意しまし
た。

 まず農業では、環太平洋各国のパートナーシップ協
定、TPPが話題になっている最中でしたので、食糧
の安全保障や食料自給率、さらには、コメの生産調整
などをテーマに、政府が目指すTPPへの参加の流れ
を、いかに受けとめるかをお話ししました。

 また、政局では、鳩山内閣と菅内閣、それぞれの政
権のヒット商品は何かを切り出しに、尖閣諸島の話題
や、地域主権への取り組みも含めて、あれやこれや、
盛りだくさんの話を作りました。

 さらに、医療関係の会では、長寿と高齢化がもたら
す問題から、医学の技術的な発展が引き起こす、倫理
や法律上の課題に至るまで、持てる知識を、ありった
けぶつけてみました。

 どうして、こんなに色々な内容での、ご注文が来る
のかと言えば、実は、自分のホームページに、幅広い
テーマに応じますとうたっているためですので、これ
からも、どんなご相談がくるのか、楽しみでもあり心
配でもあります。

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ポスト・カルガモ世代

 早稲田大学の大学院で、僕の授業を取ってくれた院
生と話す中で、年代の違いを分ける、ある出来事が話
題になりました。

 それは、東京の丸ノ内にある、商事会社の池に、毎
年飛来していた、カルガモにまつわる話題です。

 このことが、いつ頃から話題になり始めたのか、よ
く覚えていないのですが、商社の小さな池で、子ガモ
たちを育てていた母親は、ある日、よちよち歩きの子
どもたちを後ろに従えて、内堀通りを渡って、皇居の
お濠に向かいます。

 このカルガモ親子の姿が、あまりに可愛いと話題に
なって、毎年、テレビ局が中継車を出して、カルガモ
たちのお引っ越しの様子を、追いかけるまでになりま
した。

 そんな訳で、一定の年代以上の人なら、みな知って
いる話題なのですが、大学院生の中には、アラフォー
の社会人経験者もいれば、20代前半の人もいますの
で、カルガモの話題に対する反応が違うのです。

 中でも、学部から、そのまま上がってきた院生たち
は、カルガモのお引っ越しと言っても、何のことかさ
っぱりわからない様子で、ポスト・カルガモ世代が、
この年代まで来ているのかと思うと、若干の感慨を覚
えました。

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若い力にアドレナリンが

 10月の末、140人いる社員の平均年齢が、30
歳余りという若い企業で、二つの講演と質疑応答に、
白熱の時を過ごしました。

 この会社は、障害者向けの研修や、サテライトオフ
ィスの運営などを通じて、障害者の就労を支援してい
ます。

 9月の初めに、羽田空港のロビーで、その会社の社
長さんから声をかけられたのが、出会いのきっかけで
したが、その際、若干25歳の若い社長さんが、熱い
目線で、会社のスタッフに話をしてもらえますかと言
われます。

 人に頼みごとをされると、なかなか断れないという
悪い癖がありますので、いいですよと気軽に答えたの
が運のつきでした。

 相手側から提案された予定表を見ますと、二つのテ
ーマに分けた50分の講演と、それに対する、30分
ずつの質疑が用意されているのです。

 一つ目のテーマは、障害者福祉について、二つ目の
テーマは、自治体の経営についてで、これくらい違う
テーマを、別々に分けて話すのは、予想通りかなり大
変な仕事でした。

 ただ、感心したのは、話を聞いてくれた、マネージ
ャークラスの方々の反応で、二つのテーマごとに、熱
心な質問をしてくれます。

 こちらも、知らず知らずのうちに熱が入って、一生
懸命お答えをしていました。

 この後、居酒屋での懇親会に移りましたが、先ほど
質問をしてくれた青年が、今年、大学を出て、この会
社に入ったばかりと聞いて、またびっくりです。

 聞けば、学生時代から、子どもの遊び場づくりを支
援する、NPO活動をしていたそうですが、この会社
なら、やがて、子どもの遊び場づくりを、コミュニテ
ィービジネスとして立ち上げられるかもしれないと思
ったのが、入社の動機と聞いて、いよいよびっくりを
通り越して、その熱さに感嘆してしまいました。

 一つ目の講演から数えれば、あわせて6時間余り、
ほぼずっと話し続けていましたが、若い力に刺激され
て、アドレナリンが出たせいか、帰り路でも疲れは感
じませんでした。

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2010/11/23

千人には千人で 

 10月の末、中国の国内事情に詳しい方と、お話を
した時に、中国の公安当局の、デモ対策の原則をうか
がいました。

 尖閣諸島の沖で、中国漁船が拿捕された事件に関し
て、中国の国内で、反日デモが頻発していますが、反
日に名を借りて、政府に対する不満をぶつけていると
いう見方は、多くの識者に共通しています。

 この日お会いした方も、その点では同じ意見で、そ
もそも、政府が公認でやらせるデモの規模は、100
人までだと言われます。

 「それが証拠に」と、10年あまり前に北京で起き
た、大学生による反日デモの際の、あるエピソードを
教えてくれました。

 それは、反日デモの後、大学の教授と話をすると、
「いやあまいった、当局から、デモへの参加を命じら
れた学生から、デモの仕方を教えてほしいと、質問を
受けたんだ」と、苦笑していたという話です。

 それが、最近では、日の丸を燃やしたり、汚したり
する行為もあるため、ある時、公安担当の経験のある
中国の幹部職員に、「こうした行為を許すのはおかし
い」と、指摘しました。

 すると相手は、「それは、予想を超える人数が集ま
っているからで、仕方がないんです」と答えたそうで
す。

 それによると、百人のデモには百人の公安職員で、
千人のデモには千人の公安職員で対応するのが、中国
の警備の鉄則で、この数が確保されていれば、日の丸
を焼くなどの行為は取り締まります。

 しかし、公安側の準備不足で、予想を超える数のデ
モ隊が集まると、不測の事態を防ぐため、そうした行
為は、黙認せざるを得なくなるというのが、相手側の
説明でした。

 ということは、昨今の反日デモが、官製デモの領域
を超えていることは、疑いありませんので、中国政府
も、神経質にならざるを得ないのでしょう。

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微笑みのないお姫さま

 10月下旬、皇太子家とおつき合いのある方から、
ご長女の愛子さんに関して、あるヒントをいただきま
した。

 皇室と言えば、国民の前では、にこやかに手を振る
姿が、思い浮かびますし、同じ皇族のお子さまでも、
愛子さまの従弟にあたる、秋篠宮家のご長男は、いつ
もニコニコとした笑顔を見せています。

 それに対して、愛子さまは、人前に姿を見せる時に
も、あまり笑顔を出されませんので、内面の問題を、
とやかく言う向きもあります。

 しかし、この日、お話を伺った方は、決して愛子さ
ま自身に、何かの問題があるわけではなくて、ご本人
は、いたって聡明なお子さまだと言われます。

 「だから、子どもらしく笑えばいいと思うのに、そ
うはなさらない、自分で感じ取って、子どもなりの心
づかいで、そう振る舞っておられる」と、この方は表
現しました。

 では、愛子さまが、感じ取っているものが何かは、
ナイーブな問題ですが、取り巻く大人の側が抱える問
題、という意味なのでしょう。

 大人の側の問題と言えば、学習院の初等科で、先生
をされていたOBの方からは、学校内で、粗暴な振る
舞いのあった男子児童のことに関して、「昔から、子
どもの喧嘩に、大人が口を出してはいけないというの
に、大人が口を出し過ぎだ」という、解説をうかがっ
たこともあります。

 そんな話を聞いていますと、愛子さまも、なかなか
大変だなあと、余計な心配が心をめぐりました。

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犬にされていたとは

 最近、ミクシイやツイッターをやっていますと、僕
の名前を見つけた若い世代の方から、高知県での、最
初の知事選挙の時の思い出話が、寄せられることがあ
ります。

 多くの人が、三々五々、座って語らいあっている公
園のような場所で、1人の男が踊りだすと、最初は、
見て見ぬふりをしていた人の中から、一緒に踊りだす
人が現れ、それに誘われるように、そこにいた人が、
次々と踊りだすといった映像が、新しい運動のおこし
方を示唆する映像だと、しばらく前に、ネット上で話
題になったことがあります。

 その時、ツイッターに、僕の最初の選挙の時も、同
じ様な感じだったという、つぶやきが届きました。

 それは、高知とは、縁もゆかりもなかった僕が、突
然、知事選挙に出てきた時、最初は、見て見ぬふりを
していた大人たちが、そのうち、こぞって応援を始め
た様子が、その映像さながらだったという意味で、当
時、小学生だったご当人は、映像を見て、そのことを
思い出したと言うのです。

 また、県の中央部にある、漁業の町で、妻と並んで
街頭で演説をしていた僕の姿を、子どもながらに、け
な気に感じたという女性もいれば、手を振った時、ち
ゃんと応えてくれたので、感激をしたという若者もい
ます。


 そんな中、先日、ミクシイにメールをくれた方は、
書き出しに、最初の選挙の時に、いたずらをしたこと
を告白しますと、綴っていました。

 読んでみますと、最初の選挙の時に、親たちが、毎
日のように話題にしていたため、興味を持って、小学
校の友達と一緒に、ポスターにいたずらをしたと言う
のです。

 それは、「はしもと大二郎」の「大」に、マジック
で点を打って、「犬」にしたというもので、「犬にし
たのは私です、申し訳ありませんでした」と、書いて
ありました。

 そうか、犬にされちゃったのかと思って、思わずニ
ヤッとしてしまいましたが、こうしたメールや、ツイ
ッターへのつぶやきを通じて、自分の姿が、多くの若
者の、思い出に残っていることを知ると、また、新し
い勇気がわいてきます。

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