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2011/09/02

虎の威を借る人々

 島田紳助さんが、暴力団との関係を理由に、芸能界
を引退するとのニュースを見ていて、小沢一郎さんの
献金問題との、ある種の共通点を感じました。

 その共通点を、ひと言で言い表せば、「虎の威を借
る」という言葉になるのですが、今回の件で紳助さん
は、友人を介してメールを送った他は、4~5回ほど
会っただけで、やましいことは一切ないと言っていま
す。

 一方、事務所を通じて、ゼネコン企業から多額の資
金提供を受けていた小沢一郎さんも、記載漏れのよう
な形式的な間違いを別にすれば、法律に触れるような
ことは断じてないと明言しています。

 それぞれの発言は、その通りかもしれませんが、た
とえそうであっても、関係を作った側にとっては、十
分な効果が期待出来る点が、僕が、二つのケースの共
通点として感じたことでした。

 まず、紳助さんの苦境を助けて恩を売った人は、別
に紳介さんからお金をもらったり、直接会って何かを
してもらう必要はありません。

 そんなことをしなくても、時代の寵児と言える人気
者と、心が通じ合っているという関係を作ることが、
陰に陽に大きな力になるのです。

 それは、仲間うちで、あいつと知り合いだと“どや
顔”が出来るとか、知人を通じて、手に入りにくいチ
ケットが入手出来るなど、様々なことが考えられます
が、第三者を通じてでも、芸能界の実力者に声が届く
という関係は、その筋の人にとっては、願ってもない
関係になります。

 逆に、たびたび食事を一緒にすることで、世間にそ
の関係がわかるようでは、つき合いが長続きしません
から困るのです。

 同様に、有力な政治家に資金を提供するゼネコン企
業も、その見返りに直接便宜を図ってもらえば、法律
に触れかねませんので、これもまた困るのです。

 そうではなく、多額の資金を出しているだけで、仲
間うちでは、関係を見せつけることになったり、次の
仕事を取るための暗黙の営業になったりと、何らかの
作用を果たしていることが想像できます。

 さもなければ、営利を目的とする企業が、政治家に
資金を提供するわけがありません。

 このように考えてみると、紳助さんと小沢さん、虎
の威を借る人たちとの関係で、どこか構図が似ている
ように思えてくるのです。

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