とらぬ狸と狐の皮算用
9月の半ば、永田町の住人とご一緒に、さっぱりと
したお蕎麦をいただきながら、結構脂っぽい話をうか
がいました。
この方は、日教組嫌いで知られていますが、先日、
ある議員仲間の仲介で、日教組出身の、民主党の輿石
幹事長と、食事を共にしたと言います。
思いのほか、バランス感覚のある人だというのが、
初対面での印象で、輿石さんが、小沢さんをどう思う
かと聞いてくるので、小沢さんご本人がどう思われて
いるかは分からないが、政治家としては、もう終わっ
ていますよねと答えると、輿石さんも、「そうだろう
なあ」と、うなづいていたそうです。
その様子を見てこの方は、小沢さんと輿石さんは、
大人がお互いを利用し合う関係なのだろうと、受けと
めたとのことでした。
一方、菅さんに関しては、各省から出ている秘書官
の名前を、最後まで覚えようとしなかった、といった
エピソードを紹介しながら、総理としてはあまりにひ
どかったので、国民が、政治をこのまま放ってはおけ
ないと、真面目に考え始めたことが、最大の功績では
ないかと、独自の評価を下していました。
そんな中、次の総選挙がどうなるかといった話にな
ったのですが、その時、この数字を見てくれとと言っ
て、数字を書いた紙を差し出されます。
何かと思って数字を見ますと、「1回生自民5人、
民主142人」に始まって、小選挙区選出の5回生ま
での議員を、自民党と民主党に分けて、それぞれの人
数が書き込んであります。
その上で、選挙基盤がしっかりしていて再選が有力
な、現在3回生から5回生の議員は、民主党が96人
いるのに対して、自民党は55人、だから、1回生の
民主党議員が100人落選をして、その分が全て自民
党に変のわったとしても、差はさほど開かないので、
全体として、民主の大敗にはつながらないだろうと、
これまた、独自の分析をして下さいました。
仮定の条件が様々あることとはいえ、そうなれば、
ますます、ねじれが面倒なことになりそうだと思う一
方、永田町では早くも、取らぬ狸と狐の、皮算用の算
盤がはじかれているのかとうなづきながら、ざる蕎麦
をもう一杯注文しました。
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