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2012/02/10

「ひとにぎり」から「塩にぎり」へ

 中学時代からの、親友のお嬢さんが監督した、古い
製塩法をテーマにした、ドキュメンタリー映画を鑑賞
しました。

 「ひとにぎりの塩」と題された、このドキュメンタ
リーは、彼女にとっては、監督として2作目の作品で
す。

 舞台は、能登半島にある珠洲市で、テーマは、揚げ
浜式塩田と呼ばれる、地元に古くから伝わる製塩の技
法です。

 この技法は、昔は各地で行われていたようですが、
海水をまくための、広い砂浜が必要なことから、時代
とともに、新しい技法に変わっていきました。

 それが、戦争中の塩不足をしのぐ手立てとして、こ
の地に引き継がれていたもので、再び訪れた時代の変
化とともに、今一度見直されています。

 映画は、そんな揚げ浜式塩田の歴史をはじめ、砂浜
に海水をまいてから、濃縮した海水を煮詰めるまでの
製法、さらには、そこに関わる人々の暮らしを描きま
すが、原発事故によるエネルギーの制約が、目前に見
えている時代だけに、ノスタルジーだけではない、身
近にある価値が、読みとれる気がしました。

 監督のご両親、つまりは、僕の親友夫妻に、「『ひ
とにぎりの塩』の次回作は、おにぎり名人のお婆さん
を主人公にした、『塩にぎりの人』がいいね」と、軽
口を言いますと、早速その話を、監督に伝えてくれま
した。

 このため、監督からは、スタッフの間で、「塩にぎ
りの人」が受けましたと言われて、おじさんは、ちょ
っと恐縮しました。

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