« 大隈公恐るべし  | トップページ | 10年後にまた会いたい »

2012/03/07

現代版滝の白糸

 渋谷の喫茶店で、両手にコーヒーとミルクのポット
を持ったお姉さんの、カフェオレづくりの技を拝見し
ました。

 この日は、ドコモショップで、妻のスマホを探した
後、お茶でもしようかと、近くのデパートの中にある
喫茶店に入りました。

 メニューを開くと、いずれも高級感漂うお値段でし
たので、無難なところでアイス・カフェオレを注文し
ますと、まずは、アイス・キューブの入ったグラスが
二つ、テーブルの上に置かれます。

 どうなることかと思って待っていますと、両手にポ
ットを手にしたお姉さんが、登場しました。

 にこやかにほほ笑むお姉さんが、コーヒーとミルク
の割合はどういたしましょうか、と尋ねてきます。

 コーヒー濃いめか、それともミルク多めかという意
味だとわかって、妻ともども五分五分でお願いします
と、では奥様の方からと言って、妻のグラスの上に、
両手に持ったポットを構えました。

 その姿勢で、コーヒーとミルクを注ぎ始めますと、
そのまま両手を上に持ち上げていきます。

 そのポットが、グラスから30センチ余りの高さま
で持ち上げられますと、さながら、滝の白糸の水芸の
ように、コーヒーとミルクが、グラスの中に注ぎ込ま
れました。

 しばらくすると、グラスの中には、アイス・カフェ
オレが出来あがります。

 この技は難しいんですかと、お姉さんに聞いてみま
すと、とても難しいので、何度も練習しないとうまく
いかないと言います。

 えっ、そんなに難しいのかと思って、理由を尋ねま
すと、グラスの中の氷に直接あたると、コーヒーやミ
ルクが跳ね飛んでしまうので、アイスのすき間に注ぎ
込むのがコツなのだと、教えてくれました。

 なるほど、ではこの技を身につけると、若干でも時
給は上がるんですかと、重ねて尋ねますと、「上がり
ます、若干ですけどね」と、ちょっとはにかんで答え
てくれました。

 そうか、その若干のアップ分が、料金にも上乗せさ
れているんだろうなあと邪推をしながら、現代版滝の
白糸の作品を堪能しました。

|

« 大隈公恐るべし  | トップページ | 10年後にまた会いたい »