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2012/10/01

ワシントンかあ~

  人の悪口は、あまり好きではありませんが、どうも
ある人が好きになれないので、嘘にまつわる話を書い
てみます。

 嘘にまつわる話で、子供の頃から疑問を感じている
のは、アメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントン
と桜の木の話です。

 少年だったワシントンは、ある日、父親が大切にし
ていた桜の木を、斧で切り倒してしまうのですが、自
分が切りましたと、お父さんに告白します。

 これを聞いたお父さんは、お前はなんて正直な子だ
と言って、ワシントンを褒めたという話ですが、この
話を教わった時、そもそも、桜の木を切っちゃいけな
いんじゃないか、それを切っといて、先に謝ればそれ
でおとがめなしはおかしいだろうと、強い違和感を覚
えたものでした。

 もう一つ、木こりが池に落とした斧を、神様が拾っ
てくれるというイソップの話も、子供心に変な話だな
と思いました。

 これは、斧を落として困っている木こりに、池から
顔を出した神様が、お前の落とした斧はこれかと、金
の斧や銀の斧を出したのに対して、木こりが違います
と言うと、お前は正直な奴だと、木こりが落とした鉄
の斧も含めて、3本の斧を全部あげたという話です。

 そこまではいいとしても、それを聞いて真似をした
別の木こりが、神様の出した金の斧を、それが私ので
すというと、この嘘つき者めと叱られるのは、人の欲
につけ込んだおとり捜査のようなもので、あまりでは
ないかと後味の悪い思いをしました。

 などなど、嘘について、子供の頃から色々と考えて
きた自分にとって、マニフェストに書いてあることし
かやらないんです、書いてないことはやらないんです
と、自ら街頭演説で強調をしながら、平気で消費税の
増税に走った野田さんの嘘は、どう考えても納得がい
きません。

 斧を拾った神様には、欲張りな木こりをいじめてい
る暇があったら、マニフェストの池から消費税の増税
案を引き上げて、これはお前のマニフェストかと、野
田さんに尋ねてみてもらいたい。

 民主党の代表選の最終盤、新宿西口で候補者が街頭
演説をした時に、野田さんに対して、嘘つきというヤ
ジが飛んだとの報道がありました。

 その演説の中で野田さんは、マニフェストになかっ
たことをして申し訳なかったと言ったそうですが、そ
んな時には、「嘘つき」というよりも、「ワシントン
かあ~」というヤジの方が、ふさわしかったかもしれ
ません。

 八つ当たり的な悪口雑言で、お目を汚しました。

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